22話 アイラちゃんちは武家屋敷でした。
あの後、俺達に助けられたお礼がしたいとの事で俺たちはアイラちゃんのお家へとお邪魔されていただく事となった。まぁアイラちゃんの父上は今日は色々あったから後日にしようとの事だったのだが、アイラちゃんが俺から離れてくれなかった為、今からお邪魔させていただく事となった。
そういって案内された場所は、まさに武家屋敷といったお屋敷で父様も母様も屋敷を見た途端、緊張のあまり顔が引きつってしまっている。
「 しかし凄いお屋敷ですね・・・・ 」
「 そ・・・そう言えば、アイラちゃんって卜部家のお嬢様だったわねぇ 」
「 こ・・こ・・これって・・・武家屋敷ってやつじゃないのか? お・・俺達みたいなのがお邪魔していいのか?じゃなかった、いいのですか? 」
「 アルトと、そのご両親なら大歓迎だよ!! しかも、私たちの恩人だし 」
「 娘の言う通りです。 恩田さんご家族は私たちの恩人ですから・・・ 」
そう言いながら、アイラちゃんの父上である宗助さんは屋敷の門を開けて庭先へ案内してくれたのだが、宗助さんがさっきからチラチラとこっちを見てくる。まぁ娘の前世の結婚相手なんてのがいきなり表れて、しかも、その娘はずっと俺に抱き着いたままなのから複雑な気持ちなのだろう・・・・
門を潜り抜けて中に入ると色々な木々や灯篭などが美しく配置された庭園が広がっていて、この庭園が古くから管理されて来たのであろう事は庭園から漂う澄み切った魔素からも感じられた。
正面の小道を抜けた先にある屋敷とは別に右手に抜けていくと道場らしき建物があり由緒ある武士の家系である事がそういった部分からも窺い知れた。
「 ソウちゃん!! 行くわよ!! 」
「 え? 父様母様! 今行きます。 」
綺麗な庭園に見とれているうちに、宗助さんとうちの両親は屋敷の入り口についていて俺とアイラちゃんだけが取り残されていた。
慌てて3人の後を追っていくと宗助さんは玄関の扉を開けて家の中に入っていった。
「 お帰りなさいませ!旦那様 お客様でしょうか? 」
「 まあまあ、アイラのお友達の聡一君ね! ご家族皆でどうしたの? 」
玄関から中に入ると、如何にも執事といった感じの年配の男性がお辞儀をし、アイラちゃんの母上が優しく出迎えてくれた。
「 ああ! 公園を散歩中に妙な化け物に襲われてしまったのだが、こちらの方々に助けていただいた。 」
「 化け物ですか・・・・・宗一郎様のところにも、各地で化け物に住民が襲われる事件が発生してると政府筋から相談が入ってるようです。 」
「 各地であんな奴が暴れてるのか・・・・・・恩田様・・・・・・よろしければ父上とお会いいただきたい 」
そう言う宗助さんの言葉を受けた父様は俺と母様を見て頷くと
「 わかりました。 」
そう落ち着いて返事をした。
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