2話 魔力量を増やすぞ
目が覚めると、今度は黒髪の短髪で長身で細身の男性がいた、恐らくこの男が父親なのだろう。
母親が先ほど使用していた手のひらサイズの魔道具を父親に見せて笑いながら何やら話している。
言葉を覚えないとコミュニケーションが全然取れないな
まぁこればかりは焦ってもどうしようもないから時間かけて覚えるしかないか
さて、先程の魔力感知で体内魔力量も周囲の魔素量も少ない事がわかったが、ここからどうやって体内の最大魔力量を増やすかだが、これには一度体内に魔素を取り込む事で最大魔力量を上昇させる必要があるのだが
1.魔素量の多い場所で生活する
2.周囲の魔素を体内に取り込み下腹部に圧縮し定着させる。
3.魔素量の多い場所で育った魔力の多い食物を摂取する
といったところだが、1は魔素量の多い地域で生活することにより自然と体に魔素が定着するのだが、これだけ魔素量が少ないと通常生活で取り込まれる魔素量は微々たるものだ。
次に 2は同じく周囲の魔素量が少ないため効果が薄いが根気よく続けるしかないか
また、3は周囲の魔素を取り込み定着した魔力を食物を通じて摂取する事で体に定着しやすい為3つの中で一番効率がいい
しかし、この体じゃぁまだ母乳くらいしか食事を取れない為、母親の母乳を通じた魔力摂取となる。
まぁ母乳や血液中には多くの魔力が含まれており母乳による魔力摂取は効率がいいのだが、これも母親の体内魔力量しだいだ。
まぁ、赤ん坊の俺よりは多いだろうが余り多くの魔素量を保有しているとは期待できないだろう。
そんな事を考えていると、母親がこちらに近づいてきて俺を抱きかかえ
「---------」
何やら笑顔で話しかけている
丁度いい
そう思い、魔素を少しずつ体内に取り込み母親の体へと送り込んでいき下腹部で圧縮定着させていくと、母親は少し不思議そうな顔をしたが再び笑顔で父親と話し出した。
こうして母親の最大魔力量を増やせば母乳による魔力摂取量も日々増えていくだろう。
そんな事を考えながら魔力操作を繰り返しているうちに、また意識が薄れ眠ってしまった。
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