表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界からの現代社会に転生しました。  作者: ヘッジホッグ
2章 3歳になりました。
17/48

17話 夜道の散歩です。

 「 まるでダンジョンだな 」




 そう父様が言った。

 最近、悪霊が増えている事に不安を感じ両親連れて夜のパトロールがここ最近の日課である。まぁすれ違う人から見ると仲良い親子の散歩にしか見えないだろう。しかしクラーテに周囲を照らしてもらいつつ悪霊を退治する為の準備として3枚の『ピュリフィケーション』の魔法陣のカードをそれぞれ装備している。クラーテの光はかなり強く放たないと魔力視の出来ない一般人には見えない為、不自然さはないだろう。 しかし、まるでダンジョンを探検している様な頻度で悪霊が出てくるのだ。今日既に3匹も退治しているのだ。

 



 「 しかし、昼間は対して居ないのに夜になると、大量に出てくるのねぇ 」

 

 「 はい 悪霊は人のネガティブな感情が周囲の魔素と結びついて魔力化して生まれるんですが、悪霊化した魔力ってのは光に弱いですので光の余りない夜中だと活動しやすいんでしょう 」

 

「 そんなものなのか、しかし偶に強いのが混じってるな 」


「 悪霊同士は引き寄せあったりしますから、沢山のネガティブな感情が合わさって自我が芽生えかけてますね 」 



 そう言いながら歩いているとクラーテの光に照らされてる前方に薄っすらと黒い霧の様なものが浮かんでいるのが見えた。


 

 「 次は俺の番だなっ! 」


 父様の方を見ると既に手のひらに持っていた魔法陣のカードへ魔力を流していて詠唱を開始した。


 『 ピュリフィケーション!!! 』


 父様の構えた右手の先に魔法陣が浮かび魔法陣から浄化の光の玉が放たれ悪霊へと命中した。そうすると光の玉に浄化された悪霊が消滅した。


 

 「 これで4匹目ね 」

 

 「 しかし、この悪霊に襲われるとどうなるんだ? 」


 「 光の魔力は通常の魔力より細胞を活性化するのですが、ネガティブな感情で構成された闇の魔力は逆に不活性化したり病を呼び寄せたりします。 また、取り付いた対象のネガティブな感情を強くさせたりします。 」



 「 え~? それって最近世界中で増えてる通り魔事件ってこれが関係してる? 」


 「 かもしれませんねぇ 」


 「 え~  それってヤバいじゃない  何とかならないの? 」


 

などと話していると、遠くから女性の悲鳴と争う声が聞こえてきた。



 「 え? さっきのフラグだった? 」

 

 「 いや 母様 それよりも、助けに行かないとっ!!  父様 母様 行きましょう! 」


 「 よしっ!! 俺は先に行くっ! 亜希は聡一と一緒に後から来いっ!! 」



そう言いながら駆け出す父様の後ろを母様に抱っこされた俺達が追うのだった。


意見、ご感想、ご評価、ブックマーク登録を何卒よろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ