14話 精霊との対話と生活魔法
ステータスを見れるようになってから両親の魔法に対する情熱が更に高くなった様で、魔力操作の訓練がてら家中の観葉植物の植木鉢の土や水槽の水また、TVや冷蔵庫といった電化製品へと魔力供給やってもらってるのだが、かなり順調に家中に魔力が満たされていった結果、それを呼び水に家内の魔素濃度も日々高まって最初は畑や池にずっといた、スイとソイルも家中を飛び回ってます。
「 そういやよう 火の精霊とは契約しないのか? 」
「 そういえば、そんな話もしてたわね 」
晩御飯の支度中の母様と仕事から帰宅した父様が冷蔵庫から出した缶ビールを開けつつ質問してきた。
「 うーん いきなり精霊の数を増やしすぎても対応しきれないからねぇ まずはスイとソイルをしっかり育ててから次に進めるべきかな 」
「 うん? 育てるって? 」
「 スイちゃんとソイルちゃん 話せるようになるの? 」
「 下級精霊って、それぞれの属性毎の基本的な性格がある以外、喜びとか悲しみとかの感情しかないんだよね だから脳内の魔力に色んなイメージや言葉を乗せて精霊に渡してあげる事で言葉とか色々学習してき自我が芽生えるんだよ 」
「 そうすりゃ スイとソイルと話しとかできるんだな? わくわくするな 」
そう言って父様は開けた缶ビールを一気に飲み干しながら母様に話しかけた。
「 スイちゃんとソイルちゃんとお話しできるの楽しみねぇ 」
「 それにこうやって水を流れるイメージを魔力と共にスイに送ってやれば ほらっ!! 」
そう言いながら台所の流しの前に立ちスイに水が流れるイメージを送ると、それを受け取ったスイが僅かに水色に発光するとスイの正面から流しに向けてコップ一杯程の水が流しに向かって流れていった。
「 おおっ! それが生活魔法か? 」
「 まぁ 水道代の節約になりそうねぇ 」
「 よし俺もやってみるぜ 」
飲み終えた缶ビールをゴミ箱に捨てた父様は流しへとくるとスイに向かって魔力を渡していくと僅かに光ったスイの正面からチョロチョロと水が流れていった。
「 あれ? もっとドバーって流すつもりだったのに 」
「 魔力を送る量が足りてないんだね イメージに見合った量の魔力を渡さないとイメージ通りにならないから注意が必要だよ 」
「 う~ん 一度に操作できる魔力の量が足りないのかぁ 」
「 大変なのねぇ ソイルちゃんはどんな事が出来るの? 」
「 ソイルは今は畑の土の栄養補給をしてもらってるけど、将来的には生ごみから肥料を作ったり畑を耕したり頼もうと思ってるよ これは必要な魔力が多いんだよね 」
「 まだまだ魔力操作の訓練が足りないのねぇ 」
初の魔法でわくわくしながら2本目のビール開ける父様と、次は私もと魔法にチャレンジする母様を眺めつつこれからについて考えるのだった。
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