13話 ステータスについて
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名前:恩田 聡一(アルト=シュトーレン)
年齢: 1
HP:5
MP:22
STR:1
VIT:2
AGI:1
DEX:4
MND:10
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名前:恩田 翔太
年齢: 27
HP:28
MP:13
STR:18
VIT:13
AGI:16
DEX:13
MND:15
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名前:恩田 亜希
年齢: 27
HP:23
MP:16
STR:10
VIT:12
AGI:16
DEX:16
MND:18
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「 そうちゃんの名前のところのアルト=シュトーレンってのが前世の名前ね? 」
「 はい それが前世の名前です。 ステータスでMNDが他より高くなってるのは肉体と前世の精神とが引っ張り合って、この数値に落ち着いたみたいですね。 DEXが少し高いのは文字の書き取りを頑張ったおかげかな 」
「 レベルとかジョブとか無いんだな 後スキルとか 」
「 モンスターを倒したとか経験とかでステータスがアップしたりしません。 戦う際に魔力操作で身体強化して戦って損傷した筋肉組織が修復される際に体内の魔力を取り込んで良質な筋肉へと変化します。魔力を取り込んで強化された肉体は鉄よりも固くなったりしますからねぇ。 」
父様は少し考えて納得した様に言った。
「 なるほどなぁ 確かに敵を倒しただけで強くなるのならパワーレベリングするだけでステータスだけは最強になるだろうが、そうもいかないって事か 」
「 魔力ってすごいのねぇ 」
「 はい! 野菜や魚の成長や繁殖力が高まったのも魔力によって細胞等が活性化した結果ですしね 」
「 そうちゃんの成長が周りの1歳児と比べて早いのも魔力のおかげ? 」
「 そうですねそれも魔力のおかげです。」
両親ともまるで玩具をもらった子供の様にはしゃぎながら自分のステータスカードを見ながらニコニコが止まらないようだ。
「 それだと筋肉は分かるけどその他のステータスはどうやって上げたらいいの? 」
「 それは脳に魔力を送って思考強化したりしてるとMNDが上がりやすいし指先の神経に魔力を送って細かい作業をしたりしてDEXがアップしたりするよ 」
「 ちょっと待って興奮しすぎて喉が渇いてきたわ 飲み物とってくるわね 」
そう言って母様は台所に行き冷蔵庫へと向かって冷蔵庫から冷えたお茶の入った2リットルのペットボトルを出すとコップを3つを抱えて再びリビングへと戻ってきた。
「 強くなるのに魔物を倒さなくてよかったわ 魔物とかいないしダンジョンとか無いしねぇ 」
そう言いながら母様はそれぞれのコップにお茶を注いで、それぞれの前のテーブルに置いていった。
「 ダンジョンや魔物の多くいる場所でステータスがアップしやすいのは、その場所の魔素濃度が関係してます。戦闘後に即座に損傷した筋肉が魔力を含んで強固になって修復されるのでステータスアップに繋るのです。そしてそこの魔素濃度が高いと筋肉の修復に使う魔力程度なら自然回復するので魔力を消費した意識がないので気付かないですが 」
コップに入れたお茶を一気に飲み干すと母様が質問してきた。
「 それじゃあ どうやって分かったの? 」
「 王宮魔術師たちが魔力測定の魔道具を体につけた状態で戦闘をして、その魔力消費状況をデータ化したのです 」
「 王宮魔術師達ってすごいのねぇ 」
そう感心したように母様は言った。
「 魔素の薄い場所では弱い魔物しかいなく強い魔物のいる場所は魔素濃度が濃いから結果、強い魔物のいる場所で戦闘すれば成長しやすいのです 」
「 それで、俺らはこれからどうしたらいいんだ? 」
「 取り敢えずは、魔力操作で身体強化したり思考強化や手先の作業補助しながら生活かなぁ それと契約した精霊との生活魔法になれる事かな 」
ようやく魔法が使そうだとはしゃぐ二人の笑顔につられて俺も笑顔になるのだった。
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