11話 精霊や魔法や魔術について教えるよ
裏庭から家の中に戻り、リビングのソファーに腰かけて、これからについて話だした。
「 それでこれから何すればいいんだっけ? 」
「 魔力操作よっ! ラノベの転生ものの基本でしょっ! 」
「 そうそうっ! それそれっ!」
「 よく分からないけど、とーしゃまもかーしゃまも魔力の知識があるみたいですね 」
「「 ラノベで予習済みだ!! 」」
そう言いながら、どうだっ!とばかりに両親とも胸をはった。
「 どの位の知識があるのか分からないけど取り敢えず一から説明するね 」
「 おうっ! 」
「 うんっ! 」
「まず、大気中に魔素っていうのが世界中に散らばってて、その魔素を体内に取り込む事で魔素が魔力に変質するので。それで、その魔力を契約した精霊に渡してそれぞれの、属性の魔法を使う方法と魔力を魔法陣で属性の変化や速度・大きさ等を指定して扱う魔術の2種類があるのです。
ちなみにさっき契約した精霊は僕を主としてるけど、恩田家との契約となってるから魔力操作と精霊との意思疎通ができれば二人とも魔法が使えるよ!」
「 おおっ! やった! 」
「 精霊魔法ってやつね! 生活魔法ってやつはあるの? 」
「 精霊との契約対象を家族にしてるから基本的には家付きの精霊って感じになるから魔力を対価に色々たすけてもらえるよ 」
「 精霊って他の属性はいないのか? 火とか風とか 」
「 精霊が生まれるには魔力とそれぞれの属性が必要だから、火の精霊だと常に燃えてる場所、例えば火山とか風だと常に風が吹き続ける谷とかじゃないと自然発生しないんだよね。雷の精霊なんて常に雷がある場所なんてないから更にレアな精霊なんだよね? それに精霊が存在し続けるにはそれぞれの属性の物質か魔力が必要だから自然に存在し続けるのが難しいんだよね 後、光属性の精霊は土や水と違って元の属性に実体が無いから生まれるのには、もうちょっと掛かるかな 」
「 雷? 電気か そこら辺にあるぞ むしろ家中あるぞ ほらっ! これもその小さな雷で動いているんだ 」
そう言って父様がポケットから何時も使ってる手のひらサイズの魔道具を取り出した。
「 ああ その魔道具みたいなやつですね 雷で動いてたんですか 」
「 え! 魔道具 今魔道具って言ったわよね! やっぱり魔道具あるのねっ! 」
そう叫びながら興奮した母様が俺の肩をつかむと前後に揺すってきた。
「 ちょっと 落ち着いて下さい かーしゃま まずは魔法の話です 」
「 そうね! 興奮しすぎたわ 」
「 雷属性の精霊と契約できそうって思わぬ収穫があったけど続けるね。 自然発生が難しい精霊を生み出すには、不足した属性の部分や発生の過程を魔術で補う事で焚火やそよ風からでも精霊を生み出す事が出来るんだよ 」
「 おお!! じゃあ 今から生み出して契約か? 」
「 まだ無理だよ 魔法陣も準備してないし火や風の無いところでそれぞれの精霊が存在し続けるには魔力供給が出来ないと駄目だから、まずは魔力操作を覚えようよ 」
「 おうっ! わかったぜ! 」
「楽しみねっ!」
「 取り敢えず今日は疲れたから明日からねっ 」
そう言うと残念そうな顔をした二人だった。
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