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悪役令嬢は書き換える  作者: 熊猫 カカオ
第三幕 悪役令嬢と学校
48/55

悪役令嬢は名前を呼ばれるそうです

久しぶりに出てくるキャラ

エリオット・ウィル・ハイルツェン:王子、19歳

イアンツィー・ガべ・ドレッディーン:ドレッディーン家長男、神官長、魔法の塔創設者(予定)、19

リリアーネ・レダ:光の巫女、15歳

獗獄薊(けっごくあざみ): 獗獄家二女、柊風の双子の妹、17歳

クリアス・マキュリ・ドレッディーン:イアンツィーの父、44歳


「シャロル...」


 エリオットはまた、そう呟いてしまった。その声は、誰にも届くことなく、エリオットしかいない執務室に消えていった。


(はぁ....またあの女が思い浮かぶ)


 夢に出てくる黒髪の少女、と街で出会ったあの黒髪の女は同一人物だと、エリオットは決めつけていた。


「ふっこの前は、イアンで、試験日には何故か(あざみ)といたしな...」


 一体シャロルという人物が何者なのか、エリオットは気になって来ていた。

 そして何故、自分の中にある筈もないシャロルとの記憶があるのかも。


「学校には主席で合格、か...」


 エリオットは生徒会長特権で、次期一年である者達の答案を見ていると、シャロルの回答用紙を見つけた。


「ますます誰なのか気になるな…シャロル。新学期が楽しみだ。」


 コンコン...


「入れ。」


 エリオットは入室の許可を出すと、入ってきたのは友人であるイアンツィーと見知らぬ白銀髪の少女、そしてその後ろには、少女への嫌悪感を隠すことの無い薊の姿があった。


「イアンツィーか、どうしたんだ?」


「実は...」


 イアンツィーは白銀髪の少女をちらりと見て、あからさまにため息をついた。

 普段、穏和なイアンツィーを知っているエリオットは、そんな彼に驚きつつも、そうさせる白銀髪の少女の正体が気になった。


「こちらは、光の巫女であるリリアーネ・レダ様です。」


(リリアーネ....!?)


 初めて聞く名前だというのに、何故か知っているような気がした。そして何故か、目の前にいるリリアーネと目が合うと、ぞわりと悪寒がした。


「エリオット殿下?どうかされましたか?」


 イアンツィーは心配そうにエリオットを覗いていた。一方のリリアーネは、エリオットの事などそもそも気がついておらず、終始キョロキョロとしていた。


「あぁ大丈夫だ。それで?その光の巫女が現れるという神託はだいぶ前に聞いたが...」


「はいっ!!そうですっ王子様。私が光の巫女に選ばれたリリアーネですっ!!」


 イアンツィーが応えようとしていた所を、押しのけ話してくるリリアーネに、さすがのエリオットも少し顔をしかめてしまった。しかし、そんな状況にリリアーネが気がつく筈もなく、ニコニコとエリオットに笑いかけていた。

 後ろに立っている、薊は今にも殺してやろうかという殺気をリリアーネにぶつけていた。


(これが普段からなら、イアンのため息の理由も分かるな…)


「それで、結局ここには何の用なんだ?」


「....リリアーネ様の裏口入学のお願いです。」


「えっ!?」


 そんな事だろうと思っていたエリオットだったが、本人であるリリアーネはそんなこととは知らずにここへ来たらしい。


「なっなんでですか?!神官長様、絶対入れると言ってたじゃないですか?!」


「それは、リリアーネ様がちゃんと勉強すればのお話です。聞いたところ、試験中に居眠り、したそうじゃありませんか。」


 クリアス譲りの、凍りつくような笑みに、リリアーネもさすがにやばいと感じた。


(こんな馬鹿を学校に入れられるか....)


 そんな事を内心思ってしまうエリオットだったが、顔はいつもの無表情のままにしていた。


「分かった。光の巫女は初めての場所で来るのにも疲れたのではないか?ここからはイアンツィーと話すので休んではどうか。」


 リリアーネのことよりも、イアンツィーと普通に話したかったエリオットは、遠回しに帰れと言ってしまった。


「かしこまりました。リリアーネ様ではお先にお帰り頂けますか?」


 イアンツィーもその意図に気がついたようで、リリアーネに分かりやすく伝えた。


「でもっ!?」


「リリアーネ様...。」


「分かりました。」


 自分の話をするであろう場所から出たくないとリリアーネは思ったかもしれないが、イアンツィーの笑顔にそんなことは言えなかった。


「では薊、よろしくお願いします。」


 薊嫌そうな顔をさらに深めるも、小さく「御意」とリリアーネに続いて出ていった。

1本にするには長かったのでまた次回です


面白かったらブクマと★5つよろしくお願いします

m(*_ _)m

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