表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は書き換える  作者: 熊猫 カカオ
第一幕 悪役令嬢と平民の暮らし
14/55

悪役令嬢は誘拐に会うそうです

ちょっと急展開にしすぎたかもです。

頑張って着いてきて欲しいです。


 

「ここ...どこ?」


 目を話すと、そこは知らない景色が広がっていた。

 一面が木の家と言うより、木の中に家があるという表現の方があっているだろうか。


(なんでこんなとこにいんの?)


『ふふっ』


『あはは』


 またあの声達が聞こえた。

 _._._._._._._


 アイリス・ノームル(14歳)


 アイリスは今とても困っていた。


「ですから!!私を冒険者にしてって言ってるじゃない!!」


「はぁ〜...何度も言うけど、身元の明らかになってない方は登録をお断りしています。」


 そこは貿易商業金融協会通称、ボシキ。

 彼女は今、未成年(14歳)でありながらも、冒険者登録を必要としていた。


「なんでダメなのよ!!孤児とか放浪人は良くてなんで私はダメなのよっ!」


「あぁもう、めんどくせぇなーあのな、なんか知れんけど、嬢ちゃん高度保護魔法かかってんから俺の看破の加護が効かねぇ〜んだよ!!」


 さすがの受付の人もアイリスのしつこい申請に、取り繕わなくなった。


「どけっ」


「きゃっ」


 受付に用がある人はたくさんいるようで、アイリスは後ろの男性に突き飛ばされてしまった。


「いたっ」


(なんなのよ。もう!!)


「大丈夫か。」


 手を差し伸べてくれたのは、だいぶ前に出会ったあの大柄な男だった。


「あっあなたは...」


 アイリスは男の手をとるとスカートの汚れをはらった。

 男はまだ何か用があるのか、じっとアイリスの方を見ていた。


「なっ何か?」


 アイリスはそれが少し恥ずかしかったようで、いつもの様に強い口調で言ってしまった。


「いっいや...なんでも、ない。」


「あっ」


 男は、ぶっきらぼうにそれだけ言って立ち去った。今回もアイリスは礼をいえなかった。

  _._._._._._._


「ほんっと何にもないし、誰もいない...。」


 私は現在、私が横たわっていたあの木を抜け出し、森の中を歩いていた。

 どの木にも人が住んでいるようなあとがあるにも関わらず、人がいるような気配はない。


「それにしても...綺麗な場所...。」


 私は辺りを見渡しながらそう呟く。

 夜なのにも関わらず、光を放つ実のようなものが木と木をつたい、暖かい光が道を照らし出す。

 蟲の音とそよ風が私を奥へ奥へと誘い込むように響いている。


「本当、綺麗だよねここは。いつ来てもそう...。」


「へぇーエトここ来たことあるんだ〜......ん?」


「うん、あるよ〜腐れ縁がいてね…」


「そうなんだ...えっ??エト?だよね?」


 気がつけば隣にはエトがいた。この間の可愛い幼女から少し成長して、私と同じくらいの背丈だった。


「うん?それがどうかした?」


 エトはその長い白髪をなびかせながらこちらを見る。


「えっだって...ん?じゃあここ夢なの?あの夢の世界なの?」


「ちがうちがう〜シャルってば焦りすぎ!!ここは精霊の都だよ〜真偽の花園(カル・フィーリア)精霊達が住まう秘密の森だよ!!」


「カル・フィーリア...」


「そう、ここでは、精霊がいつでも見守ってるから嘘はつけない。そんな意味から真偽の花園(カル・フィーリア)。」


「なるほど、真偽の花園(カル・フィーリア)ね...。ってそうじゃなくて、なんでエトがいんの??てかそもそもなんで私ここにいんの?」


「えっと...まぁ私は腐れ縁に会いにかな?シャルのことは知らん。」


「知らんって...」


 なんとも曖昧なエトの答えに、私は不安感をつのらせた。


「シャル。多分だけど、すぐにでもそなたの疑問が解決される。」


「えっ??」


 エトの言葉使いがガラリと変わったかと思うと、前から花吹雪が飛んできた。


「きゃー!!!」


 花吹雪がやみ、私は恐る恐る目を開けた。

 そこには色とりどりの花が広がっていた。


『ふふっやっときた〜』


『あはは!!もう待ちくたびれたよ〜』


『もう!!かってがすぎるよ。ふたりとも!!』


 あの幼い声がまた聞こえた。

 _._._._._._._


「アイリス、その...なんというか...。」


「どうされたのですか?お父様、急ぎの用だと伺ったのですが。」


 アイリスはいつもの破天荒っぷりを抑え今は父、クリソラン・ノームルと話をしていた。


(もう何なのかしら?どうしてこんなに渋ってんの?!早く抜け出して、あいつんとこ行きたいのに...いや別にあいつに会いたい訳じゃないし...うん、ちがうちがう冒険がしたいだけ...。)


 アイリスは心の中で、悪態をつきつつも、顔には出さずじっとクリソランの言葉を待っていた。


「あの...その...それがな。」


 しかしずっとこの調子である。

 言うのだか言わないのだか...。かれこれ一時間は経っている。目の前の紅茶は一体何回取り替えられただろう。


(あーもう!!我慢できない)


「お父様!!そろそろ何用か話してください!!」


 アイリスがガバッと立ち上がり、机に手を付きクリソランに顔を近ずけた。

 貴族令嬢らしからぬその行動に、クリソランは呆気に取られた。


「...分かった。話すから、座りなさい。」


 アイリスはその言葉にすんなり従い、元の背筋をピンと伸ばした。いかにも貴族令嬢となった。


「その...政略結婚の話なんだ。」


(政略結婚...。)


 アイリスはその言葉に顔が強ばった。


「お相手の方は、誰です?」


 本当は聞きたくない。相手が誰であろうと、政略結婚なんてしたくない。

 しかし、アイリスの周りはそれを許さないだろう。


「クリアスだ。」


「クリアス様ですか...。」


 アイリスは少し顔を和らげた。

 クリアスこと、クリアス・マキュリ・ドレッディーンとは古くからの幼なじみである。アイリスはクリアスの事を兄のように慕っていた。


(クリアスお兄様と結婚...)


「お父様...。」


「すまないアイリス。どうしても嫌なら断るから。」


 クリソランの声はどこか暗かった。


(お父様のことです。また誰かに強く押されてしまったのでしょう。)


「お父様、少し考えさせてください。」


 お父様の言う通りに私は結局誰かとは結婚する。しかしっと。


(もう一度だけでも、あいつに会わないと。)


なぜ、真偽の花園(カル・フィーリア)にいるのか。

なぜ、アリシアのお話をするのか?

カリーとドムリの様子は?

やっと全部が明らかに!?!?

面白かったらブクマと★5つよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ