お姫様抱っこというのはする方もされる方も良いものです
悠里の催促を予測、断ることを前提に裏口からそのままカフェの裏手へ。そこは少しひらけた様子で、増設するためか地面は均されていた。そこで早速翼を展開する。バサッという音を伴い翼が展開されると、悠里と香織は感心したような声をあげた。試しに翼を羽ばたかせるように動かそうとすると、意思通りに動く。しかしいくら羽ばたきを繰り返しても浮かび上がる気配はない。
(エアリス、これって何か不思議パゥワーで飛び立つ系?)
ーー はい。翼に込められた【真言】を発動し、重力の影響を軽減します。エッセンスを流し込むことで発動しますが、その間エッセンスは常時消費され続けます。このような具合に… ーー
エアリスが言うや否や、身体が浮き上がる。翼が起こす風で押し上げられたわけではなく、身体が空気よりも軽くなって浮き上がった、という感覚だ。
(これが…重力から解き放たれる感覚ってやつか。なんだか変な感覚だなー)
ーー 行き当たりばったりでしたが、成功しましたね。さすがワタシ ーー
(え? 行き当たりばったり? 思いつきなの? やばくね? そういえば『まだできない』ってつい最近聞いたばかりだもんな、っていうかやばい。なんかきもちわるい。)
慣れない感覚に『酔った』俺は地面に戻り、戻さないように堪える。それを見ていた悠里と香織は何か異常が起きたのかとあたふたとしていたが、説明すると呆れたような、ほっとしたような顔になっていた。
何度か試し浮遊感にも慣れたころ、二人が何か言いたげな顔でこちらに駆け寄ってきた。
「悠人!」
「悠人さん!」
見事にハモった二人。悠里は両手をこちらに伸ばして、所謂『抱っこして』のポーズを取る。まぁ、そうなるよね。悠里をさっとお姫様抱っこし、そのまま浮遊する。上空10メートルほどまで上がったところで練習がてら羽ばたいて旋回し、ゆっくりと地面に降りる。地に足をついた悠里は一瞬足をもつれさせるが、俺のように吐きそうにはならなかったようだ。
ーー 【真言】の効果はマスターにのみ有効です。よって悠里様とマスターの感覚は全くの別物です ーー
(なるほど。でもそれでいいな。誰でも吐かせるマンにならずに済むし。それになんでも浮かせるようになったらそれこそやばい。まるで重力魔法とか、海外コミックの重力とか磁力を操る人間兵器みたいじゃないか)
ーー 現在でも十分に人間兵器かと。それにしても重力魔法ですか。以前インターネットで読んだ漫画にそのようなものがありました。遠隔操作で車や人を浮かせていましたね。なるほど、一考の余地はありますね ーー
(余地あるんかーい。それやりすぎたらたぶん地球がおかしくなるような気がするからやめてね。その規模が可能かは知らんけども)
ーー 大丈夫です。問題ありません ーー
(不安すぎる)
そして次は香織。例によってお姫様抱っこをし、ゆっくりと空に上がっていく。悠里のときよりも密着度が高く感じる。悠里と比べると身長が低い香織は、首に手を回すと腰が高い位置に上がるのだ。おかげで身長の割に大きな胸がちょうど心臓のあたりに押し付けられ、それによって形の変わるやわらか物質に心臓が早鐘を打つ。
「悠人さん、どきどきしてますね?」
「ま、まぁ」
「悠里のときもこうだったんですか?」
「そりゃ男だし多少は」
「でも香織の方が密着してますよね?」
「おかげでさっきより大変だよ。おもに心臓が」
「ふふっ、それはよかったです」
至近距離でこちらを見た香織は、こちらの心情を知ってか知らずかとても良い笑顔だった。一瞬見惚れてしまったが、しっかり地面に優しく下ろす。香織は悠里と違い、足がもつれることもなく悠里のところへ歩いて行った。
こちらに向き直った悠里が何かを言いかけたが、香織が「朝食に行きましょう」と言って悠里の腕に巻きつき、そのまま朝食へ向かう。カフェスペースへ行くと、ちょうど外から戻ってきたであろう軍曹が駆け寄ってきた。
「おう! 三人共! よかった、心配したぞ!」
「へ?」
思いもよらぬ言葉に、たぶんアホみたいな顔になっていたと思う。しかしそれに対し俺を真似たであろう軍曹もアホみたいな顔をこちらに向けてくる。思っていたよりも楽しい人かもしれないな。
「へ? じゃないだろう…。朝食の準備ができたから呼びに行ったら部屋は荒らされたかのように散らかってるし悠人はいない。それで悠里嬢と香織嬢に声をかけに行った二尉によれば二人も部屋にいないときた。もしや何かあったのではないかと探していたところだぞ」
「あ〜。それはすみませんでした。でもこの通り何事もないので」
「それならいいんだが……ところで朝食にコートか? 気合いは十分みたいだな」
そういえば飛行実験をしたままここへきてしまい、コートを着たままだった。それを気付かされてコートを脱ぎ椅子の背もたれにかける。
「ん? 悠人、背中になにか丸いのがついてるぞ?」
「あぁこれは、装飾品みたいなものなので」
「そうか? ならいいんだが」
翼の接続部分は、それを見られただけではこんなものらしい。初見でこれが何かわかる人類はおそらくいないだろう。俺にはよくわからないエアリスの超技術様様だな。そのエアリスのおかげで楽しいことは多く、ダンジョンのせいで迷惑している人には悪いがダンジョンには感謝している。
しかし悠里にも言われたが、自重は大事かもしれないな。正直ダンジョンができる前の俺が今の俺を見たら、羨望と嫉妬で狂ってしまうかもしれない。なにせ未来から来た猫型ロボットを頭の中に飼っているような状態なのだから。
俺たち三人と軍曹は同じテーブル席に着く。両サイドに悠里と香織、対面に軍曹という配置だ。この軍曹、昨日は堅苦しい話し方だったが、今ではそういう堅苦しい言葉遣いは減ったように思う。一緒に風呂に入った仲だし、夜は座談会をした仲でもあるしな。案外、人っていうのはそういうことがあると途端に仲良くなってしまうものかもしれない。
運ばれてきた朝食を各々食べ始めると、そこに「おはよう〜」と店長がやってくる。自分の皿を持っていることから、おそらくここに加わるつもりだろう。店長が軍曹を一瞥すると、軍曹は香織に一言「失礼」と声を掛けて香織側へ少しずれる。そのまま香織もこちらへずれる。俺もそのままずれ…ようとしたが香織の指先が俺の肘の辺りをつまんでいたので、逆らわないことにした。何事も平和が一番。流れに乗ることも世渡りの基本だからだ。
悠里と軍曹の間に空いたスペースに店長が座ると、いただきますと手を合わせ味噌汁を一口啜る。その表情がなんだかかわいらしくて見入ってしまい、それに気付いた店長が居住まいを直し話し始めた。
「食べながら話すのは行儀が悪いかもしれないけど、時間がないからこのまま話すわね。今日は悠里さん、香織さん、悠人君、そして私の四人でダンジョン内部へ向かいます。ダンジョンの前までは軍曹の送迎で。他隊員はマグナカフェに待機兼防衛よ。ダンジョンの中は草原になっているそうで、遠目でしかモンスターを発見してはいないけど十分注意するように。とは言っても精鋭メンバーなのだから心配は無用かしら?」
心配無用か。確かに幸運な事にそこらの既知のモンスターなら遭遇戦になっても俺は問題ない。それでも油断してしまうと大変な目に遭うかもしれないし最悪死ぬかもしれない。だから油断はしてはならないことを言うと悠里がそれに同意する。香織も言葉にはしなかったがこちらを見て頷いていた。
二人の表情に陰りがあるのは、20層でボス亀にやられた杏奈を思い出したからだろう。御守りがなければ取り返しのつかない事態になっていたはずだ。しかし二人がすぐに立ち直ったのを感じた俺は、せっかくだから店長に一般にはあまり知られていない事を聞けたりしないかと期待して質問する。
「そういえば、日本各地にダンジョンはあるんですよね? 被害ってどのくらいなんです?」
「興味本位で入った人がかなりいて、犠牲者も多いと言う話ね。年代別で言えば10代、20代、70代以上、60代、50代の順よ。30代と40代は少なめらしいわ。それでもわかっているだけで数千人、予想では万単位に届くらしいけど」
「そんなに…」
「おもしろ半分とか、一攫千金狙いとか、それをネタに有名になりたいとか。そんな理由がほとんどね」
耳が痛い。実際俺が興味本位で入ったわけで、それでエアリスに出会えて能力もかなり便利。そんな幸運に恵まれなかった場合、俺も同じような目に遭っていたかもしれない。最初の蟻、あれ以降見かけてすらいないわけで、本来なら俺はあそこで死んでいたのかもと思うと身震いしてしまう。
「そんな状況だから、今は日本中がダンジョンを封鎖するべきとか逆にダンジョンを攻略するべきとか、いろいろな意見が飛び交っている状態ね。お役所や私たち自衛官、警察組織は、上が煮え切らないのもあってなかなか動けないというのもあるわ。そんな中、あなたたちのような一般のダンジョン探索者も根強く残っているわね。警備会社や、ダンジョンのせいで活動できなくなった企業も、ダンジョンを探索するためのチームを募集して仕事がなくて支払えない分の給料を出そうというところも徐々に出てきているという話も聴くわよ。ただし、保証はしないという誓約書にサインさせられてね」
「募集って、そんなの社員を救うどころか死ににいかせるようなものじゃないですか。リアル首切りとかシャレになってませんよ」
「そうかもしれないわね。結局組織というのは自分の身を守ることを最優先にしてしまうのよ。それが例え公的であってもね。…私だって言えた立場じゃないんだけれど」
「店長さんの場合はそれとは違うじゃないですか。それに少なくとも、ここには感謝こそすれ責める人はいませんよ」
こちらを見てはいないが、聞き耳を立てた他の隊員たちが朝食を食べながらうんうんと首肯している。
「それと、海外ではどうなんです?」
「海外のことはあまり情報がないわね。日本ほどダンジョンが多い国はないこともあって、各国が情報規制を敷いて秘匿し易いらしいわ。もちろんダンジョンのある場所は基本完全封鎖、主に軍主導で探索をしているようね。それでも15層を攻略したという話は聴かないわね。まぁ秘匿されてるだけという可能性が高いけれど」
「そうなんですか。海外のチームが15層を突破したなら、20層まではそんなに苦労はしないはずなので、草原と繋がっていれば鉢合わせてもおかしくないですね」
「そうね。でももうすでにもっと先へ行っているから遭遇しないということはあり得ないかしら?」
「どうでしょう。俺たちが知る20層は、拠点を作るには一見すると絶好の環境だと思うので、そこを素通りするっていうのはちょっと…」
「それもそうよね〜。じゃあやっぱり20層まで到達したチームはいない、というのが濃厚ね」
「ええ。ですがもしもの話として、俺のように単独、或いは少人数だから拠点として維持することが困難という可能性でしょうか」
「なるほど。その『もしも』が現実にあったなら、その人はすでに人じゃなくなっている可能性もあるわね」
「人じゃなくなる? それってどういう…?」
まさか別の何か、バケモノみたいに変身とか変化しちゃうとか? 店長はそういう情報を持っているということなのか? そうだとしたら、それはしっかり聞いておかないと……
「目の前にいるじゃない。人間を辞めたような存在が」
店長のその言葉に、カフェ内の全員がこちらを見る。う〜ん、この視線の刃は居心地が悪い。
「ははは…。普通の人間ですよ? ですよね?」
そう言って悠里に同意を求めるも、首を傾げられてしまう。解せぬ。
一瞬”人間のモンスター化“なんて悪夢が脳裏を過ったが杞憂だったようだ。
「でもまあ、ここでのことは秘密にしておくわよ。みんなもそれでいいわね?」
すると俺がいるテーブル席以外にいる隊員たちが立ち上がり「承知しました!」と声を揃え敬礼した。よく訓練されているとみえる。
「ね? そういうことでここにいる人間にはそんなに遠慮する必要はないわ。それにここにいるのはいろんな隊を追い出されたようなはみ出し者ばかりだし」
店長のその言葉に対し「仕方ないじゃないっすか〜」「追い出されたなんてひどいな〜」「僕は二尉たんがいるからここに来た」などの声が聴こえてくる。
確かに最初からちょっと違和感はあったのだ。偏見かもしれないが昼間からカフェに入り浸って話に花を咲かせているのが自衛官とは思えなかった。それに今思えば各人の装備を見た限り、何を目的とした部隊なのかがわからなかった。
近接1、中距離2、近中遠距離1、遠距離1、この構成はゲームで言えば万能タイプで、特定の相手を想定しない場合に基本になりやすい構成だ。ダンジョンができる前からこのメンバーという話を昨日軍曹から聞いているのでただの偶然だろうが、偏っていない分いろいろな状況に対応できるだろう。しかし部隊としては何にも特化していないと言えるわけで、明確な何かに対する部隊ではないような構成に思えたからだ。それがはみ出しものの集まりと聞いて腑に落ちたような気持ちだ。
「冗談はこのくらいにして、話を戻しましょう。人じゃなくなっているかもというのは、人の心を忘れているかもしれないということよ」
「…つまり?」
「死の危険が常に付きまとう場所にずっといたなら、自分たち以外は全て敵、となっている可能性もあるということよ」
「もしそういう人がいて、それに遭遇してしまったら、いきなり襲われる可能性もある、と?」
「ええ。そういうことね。それも悠人君の能力で事前に察知できそうではあるけど…。なんだか悠人君だけで充分な気がしてきたわね…」
「そういうもしもを考えてしまうと、正直俺だけで行った方が良いような気はします」
「たしかにね。悠人の足手まといになる自信があるかな。悲しいけど」
「否定できないのが悔しいです…」
二人には悪いが、もしものことなんて起きない方がいいのだ。リタイアしてもらった方が危険はないのだと思う。俺はなんというか、エアリスがいることもあるし【真言】という能力のおかげもあってどこか慢心している部分はあるかもしれない。それに他の三人と違ってダンジョンの中にいても不思議な事にそれほどストレスを感じないのだ。
「……悠人、お前ふざけているのか?」
「ふぇ?」
突然、怒りを湛えた軍曹の声に思わず情けない声が出る。
「お前は、昨日俺を信用してここを任せてくれたんだろう!? それでもできるだけ俺たちや二尉の居場所を守れる確率を上げるために力をくれたんだろう!?」
「え? あ、いや、あの…」
「それなのになんだ! お前はあれだけの強さがあるのに、女の二人や三人も守れないなんていうのか!? ふざけるなよ!! 俺たちだってなぁ! 本当は一緒に行きたいのを我慢しているんだぞ!」
「あ、いや、だからその…」
「俺たちはここに残ってここを死守する! お前は二尉とお嬢方と共にダンジョンにいく! そして必ず全員無事に帰ってくる! そうだろう!? そうだと言えぇぇ!!」
他の隊員たちが割って入り軍曹を止める。「薫さん、まぁまぁまぁ落ち着いて」「薫氏〜、どうどうどう〜」
隊員たちに止められる軍曹。続く店長の一言で冷静さを取り戻す。
「軍曹、あの事はまだ話していないのよ」
はて? あの事とは?
「っ! す、すまない! ついカッとなってしまって…」
「あ〜、いえ、俺も配慮が足りなかったというか…」
「ごめんね〜、今回はちょっと訳ありでね…。絶対に私が同行しなくちゃならないのよ」
「…理由を聞いても?」
「…すぐに忘れてくれるなら」
軍曹が冷静さを取り戻したとはいえ、未だ空気は重い。何か事情があるんだろう。お節介かもしれないができることなら力になりたいと思ってしまうのも仕方ない。ということで。
「はい。ぼくたちおばかなのですぐわすれます」
「私を巻き込まないでもらえる? すぐ忘れるけど」
「かおりもぉ〜おばかなので〜すぐわすれますぅ〜!」
一番バカっぽく言う香織。こんな感じでもなんだかかわいいと思ってしまうのは俺がチョロいからだろうか。
「だめね〜、みんなに気を使わせちゃってるわね。空気を軽くしてくれようとしたのよね? クールそうに見える香織さんまで、ありがとう」
「店長さん。そういうのは言われると恥ずかしくなるやつなので言わぬが花ってやつです。ほら、香織ちゃんが真っ赤じゃないですか。責任取って話してもらいますよ」
香織は両手で顔を隠して言葉にならない声を発しながらくねくねやんやんしている。カフェ内の空気が和らいだ。
「うふふっ、そうね、責任とらないとね」
店長は自分が行かなければならない理由を語り出す。店長の叔父にあたる人が自衛隊におり、その叔父と日頃から対立関係にあるという人物がいる。その人物が総理から連絡があってからすぐに電話口で条件を後付けしたというのだ。
『一般人をマグナ・ダンジョンに入場させるにあたり、駐留部隊の長である西野さくら二尉が同行すること。同任務にて成果を必ず持ち帰ること。かなわない場合は部隊を解散・再編成とする。なお、一般人の安否については西野さくら二尉が全責任を負う事とする』
昨日の早朝、電話口でこんな横暴を突きつけられたというのだ。それを回避するために自分が同行し何かしらの『成果』を持ち帰る必要がある、と。
「成果というのも何をもって成果せしめるのか、そういうことすら言わずに一方的に切られたわ」
「なるほど。事情はわかりました。それにしてもその人、ずいぶんと手回しがいいですね」
「叔父と敵対しているような人だからね〜。あらかじめ準備はしていたんだと思うわ」
「一般人が同行するとわかっていながら一般人の安全を考えていないような物言いなのだ。昔からそうなんだ、あいつは‥‥」
軍曹はギリリと歯軋りが聴こえそうな険しい顔で俯き、その大きな拳は固く握られていた。
「そういうことなら。できる限り力になりますよ」
「理由すら知らないのに、さっきは済まなかったな悠人。頼んだぞ」
「はい。俺の方こそ勝手なことをすみません」
なにはともあれ軍曹の怒りは収まったようだ。めでたしめでたし。
「ところで悠人…」
「あ、悠里と香織ちゃんはどうする?」
「もちろん行くけど」
「どこまでもお供します!」
本当ならここで待ってた方が、忌まわしい記憶であろう亀を思い出さずに済むんだろうけど。でも繋がってるとは限らないしな、繋がっていないのだとしたらこっちには亀がいないかもしれないし。そう思って頷いた。
「そうじゃなくて、軍曹さんに力をあげた?とか聴こえたけど?」
「あっ」
「あっ」
俺と軍曹の情けなさを多分に含んだ声が同調していた。
男たちの秘密の誓いは、わずか半日で敢え無く散ったのだった。
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