アバターに関しての重大な事実
相変わらずの短さ
次に見えた景色は石畳の広場だった。
何にも廃れたように所々、やら雑草やらが生えまくっている。
そしてその広場の周りには高層ビルが建っている。ただ、廃れていて一部崩れていたり、木などが絡みついていた。
そして、
「人、多いな」ん?
なんか声がおかしいな。身長も少し低くなっている様な気がするけど。まあ、気のせいか。
そういえば、翼と待ち合わせするけど、翼のアバターが解らない。
でもまあ、翼の事だ銀髪碧眼にしてるだろう。
あ、いた。銀髪をショートカットにしていて、碧眼の妹が。本当に予想通りだったな…
近づいて、
「お待たせ、翼」
声をかけた。すると
「もしかしてお兄ちゃん!?なんで、お姉ちゃんになってるの!?」
「はぁ!?」
爆弾発言を落としてきました。
確かに俺は童女顔低身長とは言われているが、だからといって機械に女子に誤認されるか普通!
俺の姿?身長140cmで金髪が腰まで伸びている美少女ですがなにか?
「ねえ、お姉ちゃんこうなっちゃたのは仕方ないからさその姿で頑張ろう!」
「あ、翼ちゃんその子誰?」
翔が来やがった。
「ちょ、おまえそれはツボるって!」
大笑いされました。
取り敢えずムカついたので飛んで片手で翔の顔を掴みそのまま着地して後頭部を石畳に叩き付けた。
石畳にひびが入ったが気にしない。気にしないったら、気にしない。
「あ、そうそう名前何にした?俺は『レイ』にしたけど」
「えっと、私は『ウィング』にしたよ」
「俺は『ショウ』」
2人とも現実の名前が元なのか。そして、翼…じゃなくてウィングは前と同じか…
それ言ったら俺もか…
「早くフィールドに行こうぜ!」
ショウは待ちきれな様です。
「はいはい、今行くよ」
移動中
第一フィールド草原
「ここには突然変異して角が生えたウサギがいるぜ」
「あ、あれじゃない!」
俺は大剣を取り出して(因みにインベントリやステータス画面などはゲーム内の小型端末にのアプリにあるぞ)走ってウサギに向けて振りぬいた。
大剣が掠っただけ、だったけどHPを全損したらしく、ウサギはポリゴンの欠片になって消えた。
「なんだこんな弱いのか」
ショウの方を見ると目を丸くして驚いていた。
「なあ、レイ、おまえ初期ステータスどうした」
「全てATKとAGLに振った」
「普通はそんなことはしない。だいたいは全てのステータスにまんべんなく振るものだぞそれ。防御どうすんだよそれ」
「当たらないければどうということない。危なくなったらウィングに守ってもらえばいいし。どうせ全てDEFとDEXに振ってるだろうし」
「もし、そうじゃなかったらどうすんだよ」
「ご名答だよお姉ちゃん!」
「な、言ったと通りだっただろ」
「それは普通じゃないよ」
まあ、普通じゃなくてもいいでしょ。俺の目的は廃墟だからな。さては廃墟はどこかな~。
普通あのウサギは大剣でも3発位クリーンヒットさせないと倒せません。