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恋をしまくっているけど今までで一番の恋愛

大学に入って最初の友達は私とは違った男っぽい女子だった。


入学からずっと一緒に行動していたある日、もう1人の新しい友達ができた。その子は美人系女子だった。

私達3人は共通点なんて無かった。

可愛いもの大好きな(さち)。男っぽい見た目と性格の結梨(ゆうり)。まさに大学生って感じな(めぐみ)

授業の関係でめぐみとはあまり会えず、ゆうりと私がいつも一緒にいた。ゆうりは私にだけ本音を言ってくれた。だから私も言った。二人の共通点は腐女子だったこと。そして奇抜な服装が好きなことだった。

ゆうり「これで秘密は無いね」

さち「うん…!」

ゆうりは全て話してくれたけど私には秘密があった。それはゆうりが好きなこと。ゆうりは私が何かを隠していることはわかっていたらしい。だけど言えない。言ったら終わりそうだから。

ある日ゆうりに恋愛話をしてみた。

さち「ゆうりって好きな人いたことある?」

ゆうり「無いよ。恋愛感情ってどんなもんなの?全然わからないんだけど」

さち「それはすごいな。恋したことないってしてみたいくらいだ。」

私は幼稚園児の頃から好きな人は毎年いた。小学1年生から中学3年生までバレンタインデーは忙しかった。ただし、1度も付き合ったことは無い。告白しまくって振られまくっていた私だ。

ゆうり「でもさちは好きだよ!普通に。」

ドキッとさせておいて、結局みんなに言っている言葉なのだ。ちょっと仲良くなると、すぐに大好きーと言う結梨だから早く慣れなきゃと思いながら全く慣れない私だ。


私が高校生の時からコスプレが好きだったため、結梨も誘ってコスプレをしてみた日のことだ。女キャラが全く似合わない結梨なので男装をさせることにした。もちろん似合っていた。女だと思えないほどのイケメンだった。カッコイイ結梨をもっとみんなに見せたくて結梨にSNSをさせた。自撮りが上手なため女子がキャーキャー言うような画像をたくさん撮って載せていった。もちろんその画像を見てたくさんの女子が集まった。中には「付き合ってください」という人まで現れた。私は結梨が人気になることに嬉しさと不安があった。人気になったら私の側から離れてしまうから、もしかしたら誰かと付き合ってもう一緒にいれないかもしれないから。独占欲の強い私は結梨を独り占めしたかった。


ある日、私が結梨に遊園地に行きたいと誘った。すると恵も誘いたいと私に言ってきた。私は結梨と二人で行きたいから二人の時に誘ったのにと思った。でも二人がいいなんて言う勇気も無いので笑顔で「いいじゃん」なんて言ってしまった。私は3人組が苦手だ。必ず誰かが一人になるから。誰かが一人になるのも嫌だし私が一人になるのはもっと嫌だ。だから二人が良かったのに結梨には分かってもらえなかった。それはそうだ。結梨はそういうことを考えることが面倒な性格だから。楽しければなんでもいいのだ。


そして3人で行くことになり当日。

現地に着くと恵が寝坊で1時間ほど遅れるので先に入っていることに周りから見ればカップルなこの状態は幸せでしかなかった。

それから恵が来て3人で行動するが、結梨は恵にくっついてばかりだった。そのためほとんど私が1人だった。いや、話に入れば3人だったのだろうが話に入れず孤立した。たまに結梨が話しかけてくれるが私はイライラしていた為適当に返事をしてしまった。朝から夕方までが長くて乗り物も全然楽しくなかった。二人は楽しかったね〜なんて言ってるが私は全くだった。もう絶対に3人で遊びたくない。そう思った。そして帰りの電車に乗り恵は途中で降りて二人になった。二人になると結梨は「やっぱり恵の方ばっかり行ってたかな?」と言ってきた。私の気持ちに気づいていたのだ。「やっぱり恵の方がギューって甘えたくなるんだよね」って言われたら無理に恵と引き離すことなんかできないし、私は本音なんか言えるわけがなかった。「大丈夫だよ!楽しかったね!また行きたいね!!」そう言ってみたら結梨は笑顔で「うん」と頷いた。最後に結梨に言われた言葉で許せてしまう自分にイライラした。

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