Simple story
異端でありながらも世界の範疇で生かされているわたしは、人でありながらも世界の埒外で死んでいないかれに恋をしている。宣言しよう。私は失恋する。なぜならば、そもそも舞台が違うのだから。
これは、わたしとかれの英雄譚じみたはなし。またはわたしとかれの簡譚(単)。
なぜ、わたしなのか。
なぜ、かれなのか。
なぜ――魔王なのか。
そんな問いは知ったことではない。わたしは、かれの事が好きなだけなのだから。
【短編】
これは、わたしとかれの英雄譚じみたはなし。またはわたしとかれの簡譚(単)。
なぜ、わたしなのか。
なぜ、かれなのか。
なぜ――魔王なのか。
そんな問いは知ったことではない。わたしは、かれの事が好きなだけなのだから。
【短編】