EPISODE 22 復活
いつか生まれる私の赤ちゃん
あなたがシワクチャのおじさんになる頃に、この手帳見つけてほしいな。だって、その頃には私なんておばあちゃんだろうし、死んじゃってるかも。なら、いくら見られても恥ずかしくないでしょ
いつか生まれる私の赤ちゃん
言いたいことが、たくさんあります
かなめくんの子供だからきっと優しい人です
かなめくんの子供だからきっとつよい人です
そうでなくとも、かなめくんとわたしの息子です
わたしは、あなたが恋しくて、愛おしいと思う
きっと悲しいときは我慢してしまう人です
きっと、誰かを恨んでしまうかもしれませんね私はあまり人のことが好きな人ではなかったから。
でも、できることなら、誰かを憎しむことのないやさしくてつよいだけの人でいてください。憎しみをいだいても、許してあげられる人でいてください
傷ついたら泣いてください
疲れたら立ち止まって眠ってください
きみの未来、きみの過去
そのすべてが、明るい今日でありますように
願っています
とてもかっこいい人なだろうなって思います
だから、女の子にモテモテになるかもしれません
かなめくんみたいに。
たくさんの人に好かれる君を見て、私も君を愛したいです
そうして、たくさんの愛のなかで、生きてください
いつかを生きている私の息子へ
人を愛する人ですか
趣味はありますか?
大人なのにアニメばかりじゃいけませんよ!
ちゃんと青空を見てください
そして、青空要の息子で、青空愛のむすこへ
ありがとう
肩は震えていた。声も、喉も、呼吸も、髪も、すべて。
その日記がわりの手帳を抱きしめて、立ち上がる。
「お兄ちゃん?」
「俺は‥‥‥自分が都合のいい不幸者でいるのが、気持ちよかったんだ。そうしていれば、他人を攻撃できるからだ。俺は‥‥‥卑怯者だった。清子、今までごめん。大丈夫‥‥‥もう、大丈夫」
生まれた責任がある。
大いなる母の愛に応えるだけの両腕がある。
「もういいの?」
「ああ。大丈夫」
「なら、良かった‥‥‥これから何処に行くの?」
「それを考えてくるんだ。清子、それ、俺のかわりに片付けてくれ! たのむ! じゃあ‥‥‥よろしく!」
サムズアップを浮かべながら星太郎は家を飛び出して、ブルース一号にまたがると、警察署に向かった。
「こちらから感知できないなら挑発してしまえばいいんですよ。あんなれんじゅう、プライドの塊だから、挑発してしまえば、もう、どうしょうもないくらいにつれましょうよ」
「挑発‥‥‥!? どのように‥‥‥!?」
「れんじゅうをバカにする内容のテレビ番組を作っちゃいましょう。簡単ですよ、適当なウソをでっち上げて、適当に‥‥‥そうだな、『死因はうんちめっちゃ漏らしすぎて』とかでも、多分奴等はハチャメチャにブチギレます」
「そりゃ誰でもブチギレるだろうけど。放送できるような内容じゃなさすぎるんだよね。もっとマジメにケチョンケチョンに貶すような内容じゃないといけないな!」
「やってやりますよ。‥‥‥もう二度と人を殺させやしない」




