EPISODE 17 冷却
浩二が警察署内のなんか使ってない部屋を占領したという激おもんなニュースを聞きつけた星太郎は油機を持ってその部屋に向かっていった。コンコンとノックすると「あ゙〜ん」という寝ぼけた声が返ってきたので、ドアを開ける。真夏だというのに扇風機もつけず、窓も空けず、熱気が籠っていた。
ちょうどやってきた夕子が「うわっ、キモ」と驚きの声を上げた。
「北斗さん。何かご用が?」
「このバカになにか警察の新兵器でも作ってもらおうと考えてもらえと、言伝をもらっていたんだよね。でもなんか死にかけてるから‥‥‥」
「この人の熱射病をどうにかする必要かありますね」
「今日そんな暑くねぇのになんでこいつだけ真夏日みたいな顔してんだろう。いいこと思いついたぞ、道具を用意するので、君はこいつの生命を繋ぎ止めていてくれ。死んでも最悪なんとかしてほしい」
「死んだらなんとも出来ませんよ」
取り敢えず窓を空けて、うちわで扇いでおく。持っていた飲みかけの天然水をシャツにびしゃびしゃと掛けてみて、「死なないでくださいよ」と声掛けをする。そうして三十分、夕子が子ども用のプールを購入してきたので、移動させて、急冷。
「なんか整ってる‥‥‥」
「それ死ぬ寸前ですよ」
「なんだ二人揃って‥‥‥人を水につけて」
「偉いさんが天使に対抗するための武器を作れってよ」
「俺も方もそれに関連することで、油機を解析して、クロベコの力を武器に転用できないかなって」
「まかせろ」
浩二は回復すると、二時間程度でそれを完了してしまった。
クロベコの持つ天使特攻の攻撃能力を解析し、それに生体電気による強化皮膚の崩壊作用を突き止め、それを再現し、弾丸にしたのだ。
「量産にはまだ時間かかるから一発でゆるして」
「なんで特に特許とか取らないでプールに浸かってんだこの人」
「お前らが漬けたんだろ‥‥‥」
「っていうかなんで死にかけてたの、こんなちょっと薄ら寒い日に」
「知恵熱出てたんだよ。バーカ」
「あんたからしたら全人類がバカでしょ」
浩二は名前どうしようかなぁとかそういう事を考えながら、星太郎からの水責めを受けていた。そうして、身体がある程度冷えると星太郎に対してプールの水をかけた。
「さて! 君たち凡人に対しての復讐はやめておくとして、君たち冷麺でも食いに行こうか。腹も減ったろう?」
「私朝飯めっちゃ食ったからなあ」
「俺もここに来る前に蕎麦を食べてしまいました」
「うお」
「なんだ‥‥‥こいつ‥‥‥! いけ! 滝くん! やっつけちゃえ!」
「もっかい水責めしておきますか」
「ダボハゼどもめ‥‥‥! 奢ってやるから飯を食いに行くぞって言ってんのがわかんないのかよ」
「でも蕎麦食べてしまいましたし‥‥‥あっ、そうだ。トマトジュース奢ってください。それでいいでしょ」
「時計買って」
「お前時計飲むの?」




