2024年重大政治・時事ニュースを振り返る!
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
この1年の政治・経済、時事について振り返りたいと思います。
「⇒」 の先に僕の一言見解が書いてありますのでよろしければ参考にしてくださればと思います。
1月
・能登半島地震で石川県に甚大な被害
⇒輸送路が閉ざされており初動が遅れ大被害に。
改めて日頃からの備えやハザードマップの確認、住む場所を選ぶ際に色々なことを確認する必要を感じました。
しかし、東日本大震災もそうですが、地震大国なのに震災復興が遅い日本……。
・台湾総統選、頼清徳氏が初当選
⇒総統選挙では民進党の頼氏が続いたものの、立法委員(国会議員)選では、民進党の議席は過半数を割り込み、第1党を国民党に譲り渡しました。
2月
・日本は名目GDPがドイツに抜かれて世界4位に転落
⇒GDPについては評価していないものの、世間的には衝撃を持って受け止められました。個人的にはドイツは残業や休日出勤を有給休暇に振り替えられる労働時間貯蓄制度を使って「上手く休んでいる」のではないか? と思っています。
・日経平均株価がバブル期の史上最高値を更新
⇒そもそも銘柄の入れ替わり、日銀の買い支え、円安、PBR1.0割れなどの複合的要素でようやく過去最高を超えたのであって日本経済が良かったわけではありません。
3月
・小林製薬「紅麹サプリメント」による健康被害が公表
⇒紅麹そのものに問題があるのではなく、小林製薬の管理状況に問題があるように感じました。
・日銀が17年ぶりに利上げ、マイナス金利解除
⇒このタイミング利上げをしたのは意味が分かりません。一般的な消費は全く過熱していませんからね。
問題なのはゼロ金利ではありません。
ゼロ金利時代に消費増税などを行い、アクセルとブレーキを同時に踏んでしまい、経済成長を政府自ら阻んだことです。
4月
・静岡県知事、「職業差別」発言で辞意表明
⇒リニア開業延期が決まったことが要因だった可能性も高そうです。
・自民、派閥の政治資金問題で39人処分
⇒ここで中途半端に終わったことが後の大敗に繋がりました。
全てを詳らか(つまびらか)にしていればまた違った結果だったでしょう。
5月
・経済安全保障分野の重要情報に触れる資格者を政府が認定する「セキュリティー・クリアランス(適性評価)制度」を創設するための新法成立
⇒「序の口」であり、諸外国と比べると認定してからの期間が長いなど様々な問題があります。
6月
・認証不正でトヨタなど立ち入り検査
⇒多くの案件において「欧州の厳しい基準をクリア」していたにも関わらず「低い日本の試験を通過していなかった」ことから不合格になっていたという手続き上の「ふざけた事件」でした。
・改正地方自治法が成立
⇒国民の安全に重大な影響を及ぼす事態が発生した場合、個別の法律に規定がなくても国が自治体に必要な指示ができるとした特例が盛り込まれており「プチ緊急事態条項」として懸念しています。(緊急事態条項をより強める力があるでしょう)
7月
・東京都知事選挙で小池都知事が3選
⇒当初の予想通り小池都知事が再選したものの、「石丸現象」と呼ばれるSNSが選挙に大きく影響を与えました。
・日本銀行、20年ぶりに新紙幣発行
⇒この時期に合わせて「通貨リセット」があるのではないか? と懸念していましたが杞憂に終わってよかったです。現実には「新札交換詐欺」が頻発したようです。
8月
・南海トラフ地震臨時情報から「令和の米騒動」に発展
⇒どちらもあまりにも「人為的」と言える事件でした。
地震発生が予知できないにも関わらず「0.1%が0.5%に上がった」だけに過ぎずませんでした。
しかし、一時米の価格は2倍になり、しかもそれは既に出荷済みであることから生産者に還元されたわけでは無く「高値で古米一掃セール」でしかありませんでした。
・岸田首相、自民党総裁選に不出馬
⇒あまりにも唐突に不出馬を表明しました。恐らくは再選の公算が立たなくなったためでしょう。しかし、今現在は石破氏の後に再登板も狙っているとのうわさがあります……。
9月
・静岡地裁、袴田巌氏に再審無罪
⇒「推定無罪の原則」を完全に無視した袴田氏にとって悪夢の半世紀と言ってよかったでしょう。めげずに正しいことを主張し続けることが大事だと思います。
・自民党総裁に石破氏、首相に就任
⇒当初小泉氏がリードしていると言われていましたが、あまりにズレた発言で失速。
石破氏と高市氏の決選投票になりましたが、石破氏が最後逆転しました。
石破氏を積極支持したというより、高市氏に総理大臣になって欲しくない人たちが多かった印象を受けました。
・米金利、4年半ぶりに利下げ
⇒一時円高に振れましたが、日本そのものの経済が弱いことから日米金利差縮小のみでは長期的な円高にはならない印象を受けます。
10月
・「レプリコンワクチン」接種始まる
⇒アメリカで開発されベトナムで治験されたにも関わらず日本で最初に正式承認され、接種まで始まりました。
新技術にも関わらず、長期的な影響を全く考慮せずに「日本人を実験マウス」にしてしまうのには大きな問題を感じます。
※なお、警戒されたためか明治製菓ファルマ社によると予定より3%ほどしか売り上げが無いそうです。
・第50回衆院選挙、自公で過半数割れ
⇒補正予算まで解散しないと言っておきながら即座に解散を行ったりするなど石破氏の信用度が低下していましたがそれでも過半数を割ることは無いと思われていました。
しかし、選挙中に「裏金非公認議員に2000万円」を渡していたことから一気に情勢が急展開しました。
自民党内でも有力者がいないことから「少数与党」として石破氏が来春予算までは続く模様です。
11月
・トランプ氏アメリカ大統領に返り咲き
⇒「アメリカ第一主義」を掲げて再選を果たしました。トランプ氏が大きく支持されたというより、 バイデン・ハリス政権が評価されなかったことが大きな要因としてあるように思えます。
今後は関税交渉がどうなるのか? 日米同盟の行方と負担はどうなるのか? ウクライナ情勢、イスラエル情勢はどうなっていくのか? それぞれ大きく影響を与えることになるので注目していきたいです。
・内部告発問題で失職の兵庫県知事が再選
⇒NHK党の立花氏やSNSの影響が大きく「斎藤氏に再選して欲しい」という雰囲気が醸成されていったことが大きいです。
ただ、企業に対して事務費以外の費用を負担させていた疑惑などもあり、「斎藤氏が正義」というわけでも無さそうなので注意しておきたいです。
12月
・「健康保険証」が新規発行停止となり、「マイナ保険証」と「資格確認証」へ
⇒マイナ保険証の利用率は10%台だったにもかかわらずマイナ保険証にすることを発表しました。
しかも、「資格確認証」と言う結局のところ「健康保険証」に近い存在があるためにデジタル化にもなっていません。
本当に国民のためではなく利権だけのための無理やりのシステムだと言えます。
・韓国大統領「戒厳令失敗」からの弾劾決議が可決
⇒予算決議や閣僚不信任など政権運営に支障をきたしていたユン大統領は唐突に「戒厳令」を発しました。しかし、議会に議員が即座に集まり戒厳令撤回の決議をすぐさま可決することで「最悪の事態」は避けられました。
今後は北朝鮮の情勢が非常に気になるところです。最悪は韓国の方々が難民として日本に押し寄せることが予想されます。
・シリアアサド政権崩壊
⇒親子50年続いたアサド政権が崩壊しました。
これが「ロシア弱体化」かどうかは軍事基地の維持が出来るかどうかにかかっていると思います。
・政策活動費を例外なく廃止する法案、政治資金を監視する第三者機関の設置法案、政治資金の透明化に関する法案の計3法案を可決
⇒これは選挙結果として自民党に「NO」を突き付けたプラスの結果といっていいと思います。ただし、企業献金・個人献金に関する規制は全く前進していません。
質問者:
能登半島地震から始まった今年は政治的にかなり大きく動いた印象がありますね。
筆者:
2024年は始まる前から「選挙year」と言われていました。
結果としては、
日本、アメリカ、イギリス、フランス、インド、ポルトガル、オーストリア、韓国、台湾などの国で与党が議席を減らし、アメリカ、イギリス、ドイツでは政権交代が起きました。
やはりどの国においてもその国の国民が貧富の格差の拡大や物価高に苦しんでいる状況が見られ、
現政権(旧政権)への不満が高まっているためだと思われます。
質問者:
そんなところが共通していても悲しいだけですけどね……。
今年5つニュースを選ぶとしたら何でしょうか?
筆者:
上で詳しく書いたので今年は順位だけにしますが、
第5位 南海トラフ地震臨時情報から「令和の米騒動」に発展
第4位 能登半島地震で石川県に甚大な被害
第3位 「健康保険証」が新規発行停止となり、「マイナ保険証」と「資格確認証」へ
第2位 トランプ氏アメリカ大統領に返り咲き
第1位 第50回衆院選挙、自公で過半数割れ
というところでしょうかね。
これらは後々には教科書にすら載りかねない大事件だったと言っていいでしょうね。
質問者:
しかし、どの国もそうなんですが、政権交代したような選挙ですらも、何か選挙そのもので政治が良くなった印象って無いんですけど……。
※イギリスでは政権交代が起きても次のスターマー政権にも不満が向けられています。
筆者:
選挙で情勢が変わっても「候補者の中で相対的に良く見える方が当選」と言うだけに過ぎないので状況が良くなるとは限らないという要素があるからです。
ですから僕はかねがね言っていることですが、選挙に投票に行くことは「最低限」であり、日頃から主張していくことが大事になります。
選挙の時しか調子の良いことを言わなかったら騙されるだけですからね。
質問者:
今年を象徴する用語と言うのは何かあるんでしょうか?
筆者:
僕の中で今年の個人的な政治の流行語と言うかキーワードは「オールドメディアとニューメディア」、漢字一文字で表すなら「選」かな? と思います。
選挙に行くことと、その前段階で正確な情報を選ぶ能力が大事になってくるということだと思いますね。
質問者:
確かに、テレビの情報はどこも一緒で、ネットの情報は玉石混交ですからね……。
一長一短がありますよね……。
ところで、2024年はたくさん政治と経済についてエッセイを書かれましたよね……。
筆者:
数えてみたら今年公開した完結作品は208作品ありました(笑)。
数え間違えたんじゃないかって言うぐらい公開しましたね(笑)。
全部が全部、政治経済について語っているわけでは無いですが、圧倒的に比重が高いのは政治経済についてです。
我ながらよくここまで書けたなと半分呆れているぐらいです(笑)。
質問者:
よくもまぁ、そんなに書けるなと言う感じがしますけど……。
筆者:
半ば“勢い“だけで書いているという感じですね(笑)。
勿論僕なりには緻密に調べ上げてはいるつもりではありますが、
書く原動力としては「裏まで全て知りたい」という事があります。
マスコミが「一面的」にしか報じていない「今までどおりはウンザリだ」と思って調べているわけです。
その調べた結果を皆さんとなるべく共有したいという気持ちで「勢いよく」書いているという事です。
ですから最悪閲覧数や評価が低くても「情報的収穫があればOK」という感じで続いていますね。
質問者:
なるほど……2024年はそういった形で続いたわけですか……。
2025年はいい年であって欲しいですね……。
筆者:
何か日本の状況が好転するような年であって欲しいと心の底から願いますね。
2025年も“勢い”が続くように僕なりに力を尽くしたいと思います。
ということで2024年はありがとうございました。
皆さんの今年の印象に残ったニュースを教えていただければ幸いです。
このエッセイが2024年最後のエッセイとなります。
それでは、よいお年をお迎えください~!