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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

安くて美味しいレストラン

作者: 魚食ゐ亭 無有

このページを開いていただきありがとうございます。

こちらは処女作となるため、恥ずかしながら誤字脱字も多いと思われます。皆さんの察する能力が必要です。

また、個人的に落語がすきで、落語を文字に起こしたような書き方になっております。頭の中で誰かの声を当てはめながらお読みください。

考察しながら読み進めていくと面白いと思います。

ある2人の男が車で旅行中に道を迷ってしまいました。2人の名前は八五郎さんと与太郎さん。

八五郎 あーやっと舗装された道にでた。なにか目印は…

与太郎 あっこんな山奥にレストランがあるぞ。

八 本当だ。えーと…店の名前がねぇなぁ

でも綺麗だし、やっていそうだぞ。

与 腹が減ってるしとりあえず行かないか?

八 そうだな。道も教えてくれるかもしれない。

怪しいことこの上ないレストランですが、2人は車といえど山道でクタクタ。迷ったあとの人の痕跡というのは何故か善良なイメージがありますよね。

2人は車を降りてレストランに入って行きました。

与 ごめんください。

店員 いらっしゃいませ。なんの御用ですか?

与 なんの御用って食事に決まっているじゃあないですか。他の用事がある方がいらっしゃるんですか?

店 そうですね、デザートやお花などを持参される方が1番多いですね。あとはスペースの予約だけをしに来る方、入店だけの方などが多いです。

与 変な客が多いんだな。

店 えぇ、食事は久しぶりでございます。

与 大丈夫かよ。スペース?席のことだよな、予約しないといけないのか、俺たち予約してないぞ。

店 あぁ、大丈夫です。スペースには問題ありませんですし、予約の方がくる連絡はありませんから。どうぞ、こちらへ。こちらがメニューです。

与 お、寿司、オードブル、肉や天ぷらなんでもあるなぁ。デザートも種類がおおいぜ。

八 なんでもあるんだなぁ。でもよ、与っさん値段が書いてないぜ。

与 俺そんなに持ってないぞ。店員さん、値段が書いてないんですけど。

店 説明不足で申し訳ございません。こちらの店ではお会計は一律ろくせんです。

八 いくら食べても六千円ですか。元を取るにはいっぱい食べなきゃだな。


そんなことで2人はたくさん注文を頼みました。少し待って出てきたのは豪華で煌びやかな品の数々。


与 美味しいなぁこの寿司!山奥でこんなうまい魚が食えるとはな。一流の料亭レベルだぞ。

八 あぁ、肉もうまい。でも与っさん、この店おかしいぞ。

与 何がだ?

八 客が俺たちしかいねえんだ。こんなに美味いのに。

与 高いからじゃねぇか?たまたまだろ。

八 このクオリティにしては値段は妥当だろ。それに店員の言ってることもおかしんだ。メニューにはデザートがあるのに持参するやつが多いっていうし、予約の方がくる連絡がないって言うんだぜ?予約するなら普通その時に来るだろう。

与 いい間違えなんじゃないのか。こんなに美味い飯にありつけたんだからケチつけるんじゃないよ。

八 確かになぁ。ああっ、水をこぼしちまった。店員さん、すみません。替えのをください。

店 はいかしこまりました。

与 すみませんね、こいつ昔からそそっかしくて。

店 いえ、お客様は仏様ですから。

八 ?まぁ、そろそろ勘定お願いしたいんだが。

店 かしこまりました。ではあちらにお願いします。

与 入り口の方じゃねぇのか?

店 ええ、当店では違うんです。どうぞ。お会計はろく…

八 六千円だよな。はい、ふたりで一万二千円

店 これじゃあ多すぎます。

八 多すぎってことはないだろう

店 いえ多すぎです。

八 じゃあこれは?


と言って、八さんは六千円を渡しました。


店 これも多すぎます。

与 じゃあこれは千円。

八 おいおいそれは少なすぎだろ。

店 いえ多いです。

八 えっじゃあ釣をくれ

店 かしこまりました。


そういうと店員さんはじゃらじゃらと小銭を渡してきます。受け取った2人のお財布はパンパン。


与 よくわからんが、安くて良かったな。またこよう。

八 本当に大丈夫なのか?

与 大丈夫だろう。ご馳走様でした。

店 ええ当店を利用していただきありがとうございます。扉はあちらでございます。


与太郎さんがウキウキ顔で扉を開けると、その部屋は辺り一面炎に包まれている。

与 どうなってんだ。これは

そう言ってる間に後ろからドンと背中を押される。


店 ご冥福をお祈りします。

読んで頂きありがとうございました!

コメントよろしくお願いします!

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