〈閑話〉昏き記憶の底
最近、狂ったように"ダン○ち"を見てるんですけど、アニメだけだと1週間待つのが嫌すぎて、小説を買いに行ったんですよ。
そしたら何故か16、17巻が無くて、続きが読めなかったんですよ。これだから田舎は嫌なんです。
作者の最近あった悲しい出来事でした〜
あ、本編とは何の関係もないです。
少女は底の見えない昏き"闇"の中で一人立っていた。
「ここは……どこ?」
目と鼻の先も"闇"。右を見ても左を見ても"闇"。
世界から光が失われた様な場所で少女は立っていた。
(私……何を……してたんだっけ……?)
何かを忘れている様な気がする……だが、それが何かは分からない。
少女の記憶は全てモヤがかかった様に、何も思い出すことが出来なかった。
(何か……誰かを探していた……?そんな気がする……けど、何も思い出せない……)
少女は喉の奥に小骨が引っかかってしまったような異物感を感じていたが、記憶を探っても何も思い出すことが出来なかった。
(私の名前は……?私……ボクは……だれ?)
頭の中が"闇"で覆われていく。
(ボク……僕の使命は……人間……を殺すこと……?)
頭の中が"闇"によって包まれ、そして何か……少女の知らない記憶が埋め込まれる……そんな感覚に少女は襲われる。
(僕はようやく復活が出来た……聖教会を滅ぼすんだ……一人で?)
"闇"で覆われていた筈の記憶が突如思い出される。まるでこれがお前の"過去"だと言わんばかりに。
いらない物は思い出すなと言うように。
(僕は……人類を滅ぼすんだ……復讐をするために……)
彼女の瞳から光が消えていく……それと共に記憶も消えて……。
……俺は……ぉまえ……裏切っ……ねぇ……
(……え?)
ジ……ジジ……
俺の名は…………の"剣"…………"悪辣の…魔"……
(貴方は…………貴方様は……だれ?)
…ジジ……ジ……ジ………
嬉しい………そう言って……れて
(貴方様……は……)
頭の中のモヤが少しずつ晴れていく……彼を思い出せと。自分の主を忘れるなと言うように。
(貴方様は……もしかして……)
記憶が呼び起こされる……少女の大切な記憶が……。
「ゼっ……!」
だが、記憶が蘇ることは許さない。
……許されない。
「あーあ。またやり直しか」
リアは全てを思い出そうとした。そしてそれはあと一歩の所まで迫り……そんなとき、ソレは現れた。
「ッ……!お前は……!」
「もう諦めて僕のモノになりなよ……リア」
少女……リアを諭すように優しく、それでいて否定は絶対に許さないと暗に言うような存在感で語りかけるソレにリアは彼を想う気持ちで抵抗した。
「……貴方は言いましたね、彼は死んでると……ならば私からも言わせてもらいます」
それはリアの覚悟であり、気持ちの現れ。
私の封印を解いてくれた。
私と一緒に人族の街を滅ぼした。
私の事を信頼してくれた。
私の代わりに何度も大事な人の仇と戦ってくれた。
私の言葉を嬉しいと言ってくれた。
命を賭して仇を……アドラを討ってくれた。
悪魔でありながら情を持ち合わせ、私が……リア=カインが人生で最も愛した彼。
母が語った裏切らない人を体現した彼。
だからこそリアは無償の信頼を彼に向ける。無償の愛を彼に捧ぐ。彼ならば、あの聖教会を私たちの国に招き入れたアイツを殺してくれると信じているから。
「彼は生きてます!彼の強さを、彼の心の強さを一番知っているのは私です!部外者が口を挟むな!」
それは少女の心からの想い。だが、それは目の前の怪物からしてみれば、目の前の少女を操れない原因……雑音でしかなかった
「はぁ……くっだらな」
「ッ……」
ソレは気だるそうに右手を前に突き出した。すると突然、リアの身体から力が奪われる。
「ぐぁ……」
「よーくわかったよ、いくら君から記憶を奪って元のプログラムに戻そうとしても無駄だって事は」
ソレはリアの気持ちを理解した様な素振りを見せると、口元に弧を描く。
「なら、もう一度君の心を折ればいいや♪」
リアが力を失った様に膝から地面に崩れ落ちると、ソレは興味を失った様に後ろを向いて歩き出す。
「これで114回目、君の想いの強さは相当だよ。……なら、本当に彼を殺してその死体を見せつけたとき、君は彼の死を受け入れられるかな……リア?」
リアは再び眠りにつく。長い長い終わりなき眠りに。
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