鬼人のおぞましき願い
はい、遅れました。
本当に申し訳ありません!
明日は久しぶりに感想返信に当てますかぁ!
明日の昼までに全部返しておくので、12時すぎにでも見てください!
もしかしたら重要なことが書いてあるかも……!?
因みに感想自体は貰ったらすぐに読んでいます。
ただ、なんて返信したらいいか作者が分からないだけです。すみませんm(*_ _)m
「悪魔……だと?」
「ああそうだ」
ゼロは背中から羽を生やし、檻の前で堂々と佇む。それは多くの者に恐怖と畏怖を与えるであろう立ち姿であったが、目の前の男は怪訝な顔をしながら言葉を返した。
「悪魔がなぜ"現世"にいるんだ?」
「ん?」
男は当然の疑問と言わんばかりの顔でゼロに問うが、ゼロは訳が分からないとばかりに首を傾げた。
「え?何かおかしいか?」
「まさか……知らないのか?」
信じられない物を見るかのように目を見開いた男は再び真剣な顔に戻し、ゼロの質問に答える。
「まず、俺の質問の意図を理解するには伝承を語らないと話にならないな……。"悪魔"と呼ばれる存在の伝承は数多くあるが、最も有名なのは原初の悪魔にして全ての"闇"に属する種族を統一し、強大なナニカと戦ったとされる"魔王サタン"だな」
「……っ!?」
目の前の男の話した内容にゼロは驚愕した。
"サタン"その単語は少しゲームやら小説やらを読んでれば人生で一度は聞くであろう厨二病の代名詞とも言える単語である。
今までこのゲームではその手の"リアルで有名な単語"が出てきた試しが無かったので、突如出てきたその単語にゼロは大きな驚きを隠せなかった。
だが、今の男の言葉の中で一つ引っかかった部分がある。
「ナニカ?」
「ああ……それが何なのかは伝わってはいないんだ。ただ、強大な存在へ挑んだ事は記録されているだけなんだ」
「なるほどね」
ゼロが納得したように頷くと、それを見計らって男は話を続ける。
「魔王はその"ナニカ"を討伐した事で、それまで関係の悪かった種族と手を取り合えそうになったそうだ」
「その種族って?」
男は深いため息を吐き、俯くと思い口を開いた。
「人間だ」
「はっ!?」
信じられない言葉。実際問題、人間は悪魔を敵対視している。見つければ即断罪を下さんとする勢いで……だ。だが、そんな人間種と悪魔が手を取り合える所まで行ったなんて今となっては考えられないと言うものである。
だが、現在人間と悪魔は分かり合えてなどない。それはつまり……。
「手を取り合えそうになったと。取り合えなかったのだ……魔王が女神ティアーラの妹、闇の神フィールナを殺した事でな」
「いや……え?は?」
ゼロは突然の新情報の多さに頭が混乱しそうになるが、どうにか整理をして話について行く。
「えーっと……つまり?魔王が人間との和解の直前に女神の妹を殺したから和解できなかった……と?」
「そうだ」
「へぇ……」
ここまで聞いたゼロは一見すまし顔で佇んでいるが、内心は抗議の声でいっぱいだった。
(うぉーい!なんて事してんだよ!てか、こんなストーリーにした運営はバカじゃねぇのか!初めて知ったわこんな情報!)
実際問題、ここまで話が複雑になっているのは運営の想定外だったりするのだが、それはさておきゼロは話を理解した。
「つまりなんだ?その後悪魔は全員神様に殺されたとかか?」
「いや、違う」
「あ?」
ゼロは話の流れ的に魔王が女神の妹を殺したことで悪魔が全滅したとかだと思っていたが、それは違うと男から断言される。そうなると、悪魔に驚いた男の真意が分からなくなってくる。
だが、男はゼロのそんな疑問を読み取ったのか続けて話の補足をしだした。
「正確には殺されてはいない。魔王を除いてな」
「……?なら他の悪魔とかは?」
「封印されたのだ……地獄に」
男は話を続ける。ゼロにとって……いや、全プレイヤーが驚くであろう"悪魔"の情報を。
「この世界は6つの世界で構成されているとされている。その内の一つが"地獄"だ。ありとあらゆる罪を犯した存在がいる場所とされているが、真実は定かではない」
「へー……お前、色々知ってるんだな?なのになんでこんな所に居るんだ?」
ゼロもついつい聞き入っていたが、なぜこんな場所に目の前にいる普通の男が鎖で繋がれて入れられているのかが分からなかった。
正直、話してみた感じでは顔は怖いが、親切で優しそうな人と感じたのだが、それも演技だとしたら中々の役者だな。
そうゼロは感じていたが、男はゼロの言葉を聞くと怒りを露わにして鎖で繋がれた手を壁に叩きつけた。
「理由など一つに決まっているだろう!俺が鬼人族だから以外に何がある!」
ゼロはその言葉を聞いてある言葉を思い出した。
(そういえばリアが言っていた悪魔に仕えた三体の種族……吸血鬼と魔人、そして……)
そこまで考えたところで目の前の男が動いた。
頭を地面に叩きつけ、縋るようにゼロに頼みを告げる。それは聴く人が聴けば、とてつもなくおぞましい願いだった。
「頼む……俺を……殺してくれ」
ゼロはその願いに今日、何度目かの驚きを隠せなかった。
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