第"2"の出会い
修学旅行中はやっぱり上げるの無理だった……。
因みに修学旅行から帰ってきても休みは無いので、作者は明日も学校なんですよね。
寝たいです(´。・д人)シクシク…
ゼロは体全体で重力を感じながら、上も下も分からなくなるくらいのスピードで換気口と思われる場所を転がっていた。
「グッ……うっ……あっ……がっ……」
あまりのスピードによって発生した凄まじい負荷によってゼロは声もろくに出せなかった。出るのは体のあちこちが壁にぶつかることによって、肺の中の空気が漏れ出ることで呻き声くらいである。
だが、そんな地獄のような体験も終わりがやってくる。
「ガッ……ダッ……ぶべっ!」
ゼロは凄まじい風圧によって一切の減速をすることなく外に押し出されてしまった。結果、出た先の壁に頭から突っ込んでしまうという醜態を晒していた。
「がぁぁぁ……いってぇ……ん?ここは……」
ゼロが出た先はコンクリートの壁で統一された通路。その通路の作りには既視感があった。ゼロは壁にぶつかったときに打ちつけた頭を擦りながら通路の先に目をやる。
そしてその答えは通路の先にあった。
「おいおい……こりゃどういうことだ?」
そこにあったのは鉄格子のついた檻。あの換気口らしきものは外ではなく監獄の内部に繋がっていたようだった。
だが、ゼロが驚いたのはそこでは無かった。
「この死体の山……まさかさっきの通路?」
そこにあったのは道を塞ぐ程に積まれた死体の山。その死体の山は間違いなく、ゼロがゴブリン三人組と戦う前に見つけた死体の山だった。
だが、ゼロには違和感があった。
「あれ?俺が〚侵食〛した檻が無い?」
本来ならゼロが檻から出るために一度〚侵食〛を使った檻が近くにあるはずなのだが、近くにはそんな檻は存在していなかった。
ゼロは今の状況を整理し、最もそれらしい仮説を建てる。
「もしかして……ここって、あの通路の反対側か?」
いくら通路や檻が似通っていても、これだけ積まれた死体の山は見間違えるはずが無い。
かと言って、〚侵食〛した筈の檻が無いのもまた事実。ならば、ここは先の通路の反対側と考えるのが妥当だった。
だが、そうだとしたら疑問が残る。
「なんであの部屋がこんな場所に繋がってんだ?」
普通のゲームであれば、部屋の出口が無ければその部屋のボスを倒すと出口が現れる……というのが一般的だが、ゼロはそんなセオリーを無視して部屋のギミックを使い外に出た。正直な話、ゼロはこんな攻略法など運営は考えていないと思っていたため、バグるか、運良く監獄の外に出られるか、はたまたデスポーンするか……そんな所だろうと思っていた。だが、結果は攻略が進むという事態。ならば、あれが正攻法だったのか?とか考えるが、流石にそれは有り得ないだろう。もしそうだとしたら、"煙"などが出るアイテムが無いと元々突破できない事になってしまうからである。なら、なぜこうして新たな場所に来れているのか?
ゼロは少々疑問に思ったが、それでもゲームの運営の考えなどが分かる筈もなく、"保留"という選択をせざる負えなかった。
「それもこれも先に進めば分かる事だな」
ゼロはそう言って後ろを向き1歩を踏み出そうとした……。その時、通路の先から物音がした。
カシャン……カシャン……。
何か……金属がぶつかる音が遠くから聞こえており、その音は一定の感覚でなり続けていた。
カシャン……カシャン……。
「なんだ?」
怪訝な顔をしたゼロは足音を殺して音のする方へと歩を進める。
すると、更に一つ音が増えた。
人の声だ。あまりハッキリとは聞こえないが、それでも何か話しているのは間違いない。ゼロはゴブリンの可能性も考えながら更に警戒心を高めて音のする方へ近づいていく。
だが、ゼロの心配は杞憂に終わった。
「ん?あれは……」
ゼロは近づいたことで見えてきた"頭に角を生やした男"を見ると、警戒心を少し解いて歩いて近づき、話しかける。
「どうしたんだ?お前」
「ッ……!? お前……は?」
その男は話しかけられると咄嗟に下げていた頭を上げ、目を見開き驚いたような表情でゼロに質問を返す。
これが"嘆きの鬼"と"悪辣の悪魔"の出会いであった。
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