謎のゴブリンとナニカ♪
最近投稿頻度が落ちているの本当にすみません!
ここ2ヶ月ほどの連載期間で作り上げた設定や世界観を守れているかなどの確認作業が長すぎで段々と投稿するのが遅れてきてます!
作者の方でもミスがないかなどは見ていますが、ミスがあったら教えて下さると幸いです。よろしくお願いします。
「お、突き当たりだ」
ゼロが歩き続けると目の前に左右に別れた道が見えてきた。
未だに道は明かりがなく暗いのだが、ゼロは道を歩いている最中にあるスキルを獲得していた。
「それにしても、さっき手に入れた[暗視]ってスキル……有るのと無いのとで結構違うな」
ゼロが手に入れた[暗視]というスキルは、その名の通り暗い場所も視えるようにするスキルである。今はレベル1だが、それでもスキルのおかげで通路の形くらいならぼんやりと把握出来る程度には見えるようになっていた。
ゼロは[暗視]の便利さに感嘆のため息を零しつつ突き当たりでたちどまる。
「さてと……確か左に行けば出口に行けるんだったか?なら右は?」
そう呟きながら右を見るとぼんやりと下に続く道が見えた。
「階段か……」
そこにあったのは監獄の地下へと続く階段。先は暗闇に閉ざされており、レベルの低い[暗視]では先を見ることは出来ない。
「この先に何があるのかは気になるけど……まあ、またいつか来ればいいし、今は出口に……」
そう言って後ろを振り返ったゼロは足を止めた。
「……は?」
「nngnk?」
道の先に何かがいる。先程のゴブリンのように松明などは持っていないため正確な姿は分からないが、ゴブリン達と同じくらいの大きさなのは見て取れた。だが、普通のゴブリンとは違う点が一つあった。
「本?」
ソイツが持っていたのは本だった。
だが、その本は普通の本とは明らかに違った。その本からは、あの"闇"を纏った化け物に近い嫌な雰囲気を感じたのだ。
「すごーく嫌な予感がするなぁ……」
そうゼロが零すと、推定ゴブリンがこちらに向かって手を突き出す動作をしてくるのが見える。
するとゴブリンの口から何かが聞こえた。
「"sk淵→%黒%・撃"」
「……ッ!?まずっ……」
ゴブリンが何かを唱えると同時にゼロの[危険察知]が凄まじいアラートを鳴らす。
本気で"ヤバい"と感じだゼロは咄嗟に階段の方へと全力で飛んだ。それと同時にゼロが元々いた場所が"黒く光った"。
ドォン!
「ちょっ……!?」
凄まじい爆発がおき、突風が発生する。
ゼロは階段を転げ落ちそうになるが、姿勢を低くして踏ん張ることでなんとか耐えていた。
だが、これだけで終わることは無かった。爆発は"狭い通路の中"で起こったのだ。ならば、通路がどうなるかなど簡単にわかるというものである。
「おいおいおい……冗談じゃねぇぞ!」
通路全体に広がっていく罅。それはどんどん広がり、大きくなり、亀裂となる。それは誰の目にも今すぐ崩れるであろうことは容易にわかるほどだった。
「チッ……下に行くつもりは無かったけどここで死ぬ訳にはいかない……クソが」
ゼロは走る。地下深くへと……。
その選択が新たな出会いを生むことになる。
◇━━━━━━━━━━━━━━━◇
「ゼロ様……どこ……ですか?」
少女は歩いていた。一人月明かりが照らす夜の森を。
「ゼロ……様……私……は」
少女は涙を流す。自身の身体が奪われていくような感覚を感じながら。
「はぁ……はぁ……ううう」
少女は感じていた。自身の中に刻まれた使命によって自身の何かが変えられていることを。
頭の中で"ナニカ"が少女に語りかける。
(君は今まであの男に付き添っていたみたいだけど、彼はもう死んだよ?)
「ちが……う……ゼロ……様は……死なない」
ゼロは異界人であり、死ぬ事など無い。それはリアも知っているのだが、そんな事は関係無いとばかりに"ナニカ"は少女に語りかける。
(彼が君の元に帰ってくることは無い)
「違う……ゼロ……様は……私を……捨てない」
少女は凄まじい頭痛に膝をつき蹲るが、それでも意識を保ち続ける。
負けたら自分が自分じゃなくなると感じていたから……。
(彼は異界人だろ?そして君は世界人だ。元から交わる事の無い君たちが一緒に行動していたこと自体が異常だったんだよ。諦めて君は元のストーリーをなぞりなよ)
「だま……れ!……私は……ゼロ様……の……ために……」
少女は耐える。自身の使命よりも大切な存在を守るために……忘れない為に。
(はあ……ほんと強情だなぁ……あ、ならいい事を教えてあげる……○○○○○○○○○♪)
「え?」
そう言った"ナニカ"は少女の心を折に行く。それが事実かどうかなどは関係無い。少女の心を一瞬でも折れればそれで終いなのだから
「そん……な……こと」
(あは……折れちゃった♪)
「あ」
次の瞬間、少女は立ち上がる。先程まで苦しんでいた事が嘘のようにスッキリした表情で。
そして呟く。
「さあ……人間を殲滅しようか♪」
ゼロのいない所で歯車が狂い出す。
少女は夜の空へ飛び立った。
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