〈閑話〉〜ルナと奈落〜
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ
今回の話は後で内容変えるかも?
今日の10時には完全版にしておきます。
そこは暗き"闇"……深淵の底。
彼女……闇の女神ルナは焦っていた。
「くっ……油断してた!まさかゼロ君の為と思ってあれをあげたせいで奴の封印が緩まるなんて!」
ルナが急ぎ、向かうは深淵の奥底、世界を揺るがす災害や災厄を閉じ込めるために生み出された神々の牢獄。
通称"奈落"
ルナはそこに封印されている、ある存在を再封印する為に向かっていた。
「ふう……ここも久しぶりだね」
目の前に聳え立つのは巨大な門。
門の両サイドには天使や神、悪魔をモチーフとしているだろう壁画が描かれており、その門の威風堂々とした佇まいを、より引き立てている。
ルナはその門に近づこうとし、次の瞬間足を止めた。
門の前に人影が見えたためである。
「……何者?」
「へぇ……?もう僕の事を忘れたの?君が悪魔と結託して僕を封印したのに」
「……ッ!?」
ルナは目の前にいる人物に目を疑った。
その人物は優しげな笑みを浮かべながら、こちらに歩いてくる。
その人物は漆黒の髪に、漆黒の瞳、そしてルナも肌で感じる程の"闇"のオーラ。何より目を引くのはその顔だった。その顔はルナと瓜二つだった。
その人物に対し、ルナは叫ぶ
「なんで……なんで君がここにい居るんだ!?」
そう言ってルナは目の前の女性に怒りを向ける。
だが、女性は何事も無いように小首を傾げると、一言言葉を発する。
「そんな事言われても……困るなぁ?」
「……っ!」
たった一言。その一言に込められた圧倒的威圧にルナは言葉を詰まらせる。
威風堂々、天上天下唯我独尊。正しく絶対的強者の風格を持つ目の前の存在を相手にルナは苦虫を噛み潰したような顔した後、何かを決心した様に息を整え、目の前の人物への視線を厳しくして言葉を発する。
「ふぅ……君が何故ここに居るのかなんて事は聞かない。でも、やるべき事はさせて貰う」
「へえ……?」
圧倒的な強者の貫禄をルナは感じ取ったが、それでもルナは一歩も引かない。いや……引けない。
ルナは自身の身が滅びようとも確実に目の前の脅威を排除しようと心に決め、攻撃へと移る。
だが、それは出来なかった。
「"暗黒物質"」
「がっ……!」
ルナが動こうとした瞬間、体全体に凄まじい圧力がかかり、ルナは地面に縫い付けられてしまった。
「ぐぅ……絶対に……逃がすわけ……には」
「ふふ……その心配には及ばないさ」
決死の思いで立ち上がろうとするルナに対して、そう言葉がかけられる。
そして、それと同時に目の前の門が……奈落への入口がゆっくりと開いていく。
「な……なんでっ!?」
「もしかして僕が逃げると思ったのかい?心外だなぁ……」
「……ッ!」
女は気がついた時にはルナの目の前に迫っていた。
ルナがその速度と身のこなしに息を飲んでいると、女はルナと目線を合わせて言葉を続ける。
「ねぇルナ……僕と君が再び一つになれば、僕達は最強になれる。僕の元に帰って来なよ」
目の前に立つ"ナニカ"は全ての"闇"を煮詰めたような存在だった。普通ならその存在が何なのか、何が目的なのか、その全てを理解することは出来ない。
だが、ルナには理解ができた。
目の前の怪物が何を望んでいるのかを。
「僕はティアーラを騙してでもお前を封印する道を選んだ。僕はお前の下についたりなんてしないよ」
ルナがそう言うと目の前の女は貼り付けていた笑顔を無くし、真顔でルナと改めて向き合うと、首を傾げて呟く。
「今はまだ外には出ない。でも次は必ず外に出る……君には感謝してるよ、ルナ」
次の瞬間門の中から"闇"が吹き出し辺り一体を飲み込む。
全てが収まり、目を開けたルナの前にあの女は居なかった。
「アイツの封印は緩んでいた……それもあと少しで復活する所まで」
ルナは地面を見つめながら自問自答を繰り返す。
「アイツは今は出てこないと言った。それはなぜ?」
ルナは考える。かつての惨劇を二度と起こさないために。
「アイツは何故今こうして出てきた?そのキッカケがあるはず……ゼロ君?」
ルナは何か引っかかるものを感じ、即座にゼロに連絡を取ろうとし……出来ない。
「……っ!?一体なんで……まさか」
ルナは自身の身に起きた異常の原因を即座に理解した。
だが、もう既に遅かった。
「ごめんゼロ君……僕のミスだ。アイツの狙いは君だ」
ルナは自身の失態を悔やむ。
だが、既にルナにゼロと連絡する手段は無い。
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