《闇操作》
ギリーって可哀想だなと作者も感じ始めたのでいつかまた出そうかな?
ちょっと年末に入るので休み貰っていいですか?
小説の流れやこれからの展開のまとめと、学校の課題を終わらせたいので。お願いします!m(_ _)m
ゼロが質問をするとゴブリンはゼロの手を振り払い、後方へ飛び退る。
ゼロはその反応から、ほぼ自分の仮説が正しい事を確信する。
(なら、丁度いいし出口を聞き出してみるか)
ゼロは即座にこれからするべき事を考えると、それに合わせて自分の中のスイッチを切り替える。
顔は相手を見下した様な笑みを貼り付け、言葉の節々はには嘲笑と嘲りを混ぜて話す。最近、ゼロが気をつけている"悪役"の仕草みたいな物である。ゼロには[演技]というスキルがあるので、案外様になっており、端々から感じる余裕には恐怖すら覚えそうなものである。
「まさかこんな所にプレイヤーが居るなんてな……普段なら殺すところだが、情報が欲しいから生かしてやるよ」
ゼロとしてはここで殺してしまってもいいのだが、それをすると一人で出口を探す羽目になる。だが、ここで情報を聞き出せればその工程を大きく短縮できる可能性がある。欲を言えば出口を教えて欲しい所だが、最悪どこに何があるのかくらい教えて貰えればそこ以外を探索すればよくなるので、それだけでも殺さないでおく価値は十分にあるだろう。
だが、ここでゼロは一つ問題点に気がついた。
「ギャギャギャギャ!」
「ん?ああ、人の言葉を喋れないのか?」
あまり気にした事は無かったが、正直当たり前ではある。まずまず、人とゴブリンとでは体格も姿も大きく違う。であれば声帯や言語が違うのも当たり前と言えるだろう。
だが、その仕様はゼロとしては厄介だった。この仕様一つで情報が聞き出せなくなるのは困るのだ。
「んー……しょーがない、新しくスキルを取るか」
スキルとは便利な物でRPGでよく見る剣術や魔術のスキルだけでなく、裁縫や採掘などの戦闘とは関係無いスキルまで幾つものスキルが存在している。その中には勿論、言語のスキルも存在していた。
([言語翻訳]……ポイントは2ポイントか。まあ、他種族同士でリア友とプレイするって時に言語違ったら困るからこんなものか)
そう予想をつけたゼロは迷わずスキルを取得した。
(さ、話を聞こ……ああ、その前に逃げられないようにするか)
ゼロはふと思いだしたように三つのスキルを使用した。
そのスキルは[闇魔術][扇動]《心理操作》である。
まず、[闇魔術]のレベルを上げたことで手に入った心情改変を使って相手の脳をほんの少しだけ改変する。その内容は俺を絶対的強者だと思うこと。更にそこから[扇動]を使い俺に対する恐怖を増大させる。仕上げは種族の進化を果たしたことで手に入れた《心理操作》。コイツで恐怖を更に引き上げ、体の自由を奪う。
こうしてゼロはゴブリンの体の自由を奪ったのだった。
正しく悪魔の様な手腕で逃げの一手を防いだゼロは余裕綽々といった表情で近づいていく。
どうにかして逃げ出そうと足掻いているようだが、それは無駄である。
ゴブリンも生物だ。生物である以上、感情は存在し、感情によって体の調子も変わってくる。蛇に睨まれた蛙が動けなくなるように、自分へと突っ込んでくる車を人が避けれないように、生物は目の前に突然"恐怖"がやってくると反応する事が出来なくなる。
ゼロはそれを利用したのだ。それも中身が人のプレイヤーであれば尚更効果覿面である。
ゼロはゴブリンの目の前まで行くとその頭を鷲掴みにして改めて問いかける。
「何か喋ってみてくれないか?」
「お前ハ……何ガ目テキだ?……」
「うん、言葉が理解出来るようになった。これでいいね」
多少カタコトに聞こえるが、それはスキルレベルの問題だろうから今はこれでも問題は無い。
だが、今のままでは目の前のゴブリンが暴れるかもしれない。何せ相手は恐怖で縛っているだけであり、恐怖に怯えるあまり逃げだす可能性も0では無いからだ。
ならば、その可能性を0にすればいい。
「それじゃ、あとは君の脳に聞くから。《闇操作》」
そのスキルは今までは殆ど使って来なかったスキル。字面だけでは"闇"を操作するという、そのままの意味しか理解出来ないが、その説明文を見るとこのスキルの強さが理解出来る。
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種族スキル 《闇操作》
ありとあらゆる"闇"を操作する。
"闇"に関連する全ての物が対象となり、その全てを掌握するスキル。その昔〇〇〇がこのスキルを使い……amkr@¥・^」¥・÷8〒×5
※《闇操作》の効果の強さはスキルの練度に左右されます。
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取得した直後は説明など見ていなかったが、初め見た時はゼロも驚いたものである。
まあ、文字化けなどは一旦置いておき、注目するべきなのは"ありとあらゆる"闇"を操作する"という部分である。この文の効果範囲を調べるために一度、いつかの三人組にモンスターを操り放ってみた。その結果は勿論成功である。
つまり、このスキルはモンスターさえも操ることの出来るスキルなのだ。
四重に積んだスキルの効果で完全に自我を飛ばしたゴブリンプレイヤーに向かってゼロは質問をしていく。
「まずは自己紹介をしてくれるか?」
「名前ハ……ギリーダ。レベるは35。魔小鬼だ」
「へえ……」
正直ここまで聞き出せると思っていなかったゼロはスキルの効果の強さに驚嘆すると同時に、もし自分がされたらと考えて戦慄する。
ゼロは続けて本題の質問へと移る。
「この監獄の出口は?」
「コノ道を真っ直ぐ行っタサキに突き当タリがありマス。そこを左にイクと地上に向かう出口がアりマス。右に行くと……いク……と……い……い……イイイいい!」
「あ?」
その時、何かを喋ろうとしたゴブリンプレイヤーことギリーがバグったように痙攣を始め、直後……。
「ぐぅぅ……ゴパッ!」
「うおっ!?」
奇声を発したと同時に脳が弾け飛んだ。
目の前て起きた事があまりにも悲惨な映像のため、ゼロですら10秒ほど呆然と立ち尽くしてしまう。
「これは……間違いなくスキルが原因……だよな?」
ゼロはギリーの悲惨な死体を見ながら改めてこのスキルの説明文について考える。
(今まで気にしてなかったけど、文字化けといい、〇〇〇という存在といい、ルナに連絡がつかないことといい、何か俺の知らない所でマズイ事が起こっている気がしてならないな)
何か嫌な予感を感じるゼロだったが、ここに居ては何も出来ないと考え、ギリーから聞き取れた"突き当たり"へと歩き出す。
(リア……大丈夫だよな?)
ゼロは既にこのゲームを普通のゲームだとは思っていなかった。
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