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Another World Online〜俺はPKで金を奪って生き残る〜  作者: ε-(`・ω・´)フンッ
Another World Online〜悪魔と吸血姫〜
4/61

ゼロ、世界に降り立つ

ここからはリアルでは本名でゲーム内はゼロ呼びになります。ご理解を

「眩しっ!」


 いきなり外に放り出されたので反射的に目を瞑ってしまったが、目が光に慣れてくるとそこは噴水の前で、周りは多くの人で賑わっていた。


「街中ってことは魔物系では無いのか、それに視点が高いし足や手もちゃんとあるから動物や虫でも無い。………よっしゃー!賭けに勝ったぞ!」


 大声を出したせいで少し周りから見られたがゼロはそんな事は気にせずに移動を開始しようとした。が……


「おっっっそ! なんでこんなに足が遅いん……あ、ステータス」


 天使から言われた事をもう忘れていたゼロは早くポイントを振らないとヤバいと気づき急いで自身のステータスを表示させる。


「ステータス!」


----------------------------------------------------------

Name ゼロ Lv1

種族 下級悪魔 Lv1/10

職業 -------- Lv-/--


MP 1

SP  1


ステータス

STR 0

VIT  0

INT  0

MID 0

AGI  0

LUK 0


スキル

なし

種族スキル

《悪辣心》《悪の象徴》《神の冒涜者》《悪魔翼生成》


STP 150

SKP 10

----------------------------------------------------------


「……」


 ゼロはそのステータスを見て驚きのあまり声を出すのも忘れてしまっていた。


「……はっ! 詳細確認して、どういう種族か調べないと」


 そう考えたゼロは種族とスキルをタップする。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


〈下級悪魔〉…悪魔族の一種、神に敵対する種族。闇に関するスキルの取得必要ポイント数減少(ただし0にはならない)


《悪辣心》…異界人や世界人を殺した際の経験値量2倍、異界人を殺した際に手に入るゴルド及びアイテムの数が2倍になる。ただしカルマ値がとても上がりやすくなり、下がり難くなる


《悪の象徴》…教会所属の者からは[鑑定]のスキルが無くてもひと目で正体がバレるようになる。その上カルマ値がとても上がりやすくなり、下がり難くなる。


《神の冒涜者》…神やそれに連なる者に与えるダメージが上がる。教会と敵対関係になる。LUK以外のステータスは上昇値が二倍になるが、LUKはとても上がりにくくなる。


《悪魔翼生成》…悪魔翼を背中に生み出す。悪魔翼展開時のみ、種族スキル《飛翔》を獲得。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「俺にとってこれ以上無いくらいめっちゃ運いいけど、運悪っ」


 奇跡的なまでの引きを見せたゼロは、そう呟き職業とステータス、スキルをどうするか考える。


(職業はまず置いといて、まずはステータスだな。ステータスに関してはLUKは上げ無くてもいいかな、1つあげようとするだけで10ポイントも持ってかれるし、ただ、他のステータスは全部上昇値二倍か、そう言えばMPとSPの説明は……えーとMPはINTやMIDを上げると上がるステータスで魔術系スキルを使う際に消費、SPはSTRやVITを上げると上がって、武器系スキルや身体系スキルを使う時に消費する……と。このゲームってそう言えばHP存在してなかったな)


 このゲームは幾つか現実と類似している所があり、HPもまたその一つである。

 このゲームにはHPは存在せず、種族ごとに、どこにどれだけにダメージが入ればその生物は動けなくなり、死に至るのかが決まっている。勿論だが人なら頭をはねられれば死ぬし、心臓を刺されても同様である。


(この感じステータスよりも先にスキルを決めた方が楽そうだな)


 そう考えたゼロはスキルの一覧を見て顔を引き攣らせる。


(多すぎだろ!)


 そこにはざっと見ただけでも200から300くらいのスキルがあった。これで初期で手に入るスキルだと言うんだから驚くのも仕方ないというもの。


(一度、戦闘系のスキルに絞り込むか……)


 そうして絞り込まれたスキルの中からこれから先も使うであろうスキルを吟味する。


(まず、剣はシンプルだけど種族スキルと俺のプレイスタイルから考えて、すぐに指名手配とかされて武器を買えなくなりそうだよなぁ。トッププレイヤーだとしても何本も予備の剣をインベントリに入れてるなら奪えるかもだけど、そうじゃないと思うし、調達出来なくなったら詰むんだよなぁ……なら物理系は武器が無くても大丈夫なやつに限られるな。さて次は魔術だけど…て、光魔術の取得必要ポイント50!? 他の魔術は2だし、闇魔術は適正の関係から1になってるのに流石に無理すぎるだろ……はぁ、物理と魔術からバランス考えるなら、コレが無難か)


 そうして選ばれたのは[拳術]と[投擲術]、[風魔術]に[闇魔術]だった。


(これから色んなプレイヤーと戦う以上目立つ魔術は除外したら風と適正が高い闇が残ったんだよなぁ。ひとまずはこれで5ポイント消費して残り半分か)

 

 ゼロは近接戦闘用の[拳術]、魔術の中でも特に視認性と隠密性に優れた[風魔術]と消費ポイントが少ない[闇魔術]、そしてMPが無くなったあとも遠距離攻撃ができるように[投擲]をチョイスした


(戦闘に使わないスキルってあまり要らないんだけど、何か必要なのあるかな?)


 そう考えていたゼロはある二つのスキルに目がいく


([鑑定]と[気配察知]!)


 直接的に戦闘と関係してなかったために除外されていたがゼロにとって[鑑定]と[気配察知]は必須に近い。

 スキル[鑑定]は相手のレベルを見て実力差を大まかに知るために。

 スキル「気配察知」は森の中のような視界の通りにくい場所でもプレイヤーを捕捉するために必要なのだ。

 両方2ポイント消費し、残り1ポイントとなってしまったが、これでスキルの設定は終わった。さぁ次はステータスを割り振ろうと思ったときいきなり白い甲冑を着た人達が周りを囲った。


「貴様、悪魔だな?拘束させてもらうぞ」


 ゼロは知らなかったがゼロの周りを囲った白い甲冑に身を包んだ連中こそ、この《リヘナ》の世界に存在する宗教にして神に使える信徒。悪魔の敵たる聖教会の聖騎士だった。

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