鬼人族
新章入っちまったなぁ!休むとかいう話どこいったよ。
そういえば、やっぱりクリスマス用にちょっとした閑話を作ります!
クリスマス閑話はマジで話に関係無いので見ても見なくてもいいですが、見て欲しいですね。出来れば
お願いしますm(_ _)m
人里から離れた場所にある暗く、薄汚れた監獄。
その監獄は遥か昔に廃れ、廃墟となっていた為、人の出入りが無くなって久しかった。
人の手が及ばなくなった建物の末路は決まって魔物の巣となる。人に見つからず、安全で、雨風を凌げる、魔物にとって住みやすい環境だからだ。
だが、そんな監獄から音が響く。
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「また……一年が過ぎ去った……」
カシャン……
男の手に付けられた手枷がぶつかり合い、音を鳴らす。
「ああ……この生き地獄……なぜ、俺は死ねないんだ」
男は光の無い檻の中、地に頭を伏せて懺悔する。
「舌を噛みちぎれども傷は癒え、病気になろうとも全て治る。何故か腹は減らず、こうして死ぬ事が無く生きて約百年」
男は幾度も幾度も祈り、崇め続けたその名を呼ぶ。
「我らが鬼人族の崇めし神ルナよ、我らに救いを与えたまえ」
男は祈る。この地獄を終わらせてくれと。
男は祈る。この悪夢を終わらせてくれと。
男はその赤き目に怒りの炎を滾らせて自身の頭を全力で打ちつける。
「俺は弱者だ……死を恐れて、人に捕まった弱者だ」
男は頭を……その頭に右前頭葉側に生える一本の角を全力で打ちつける。
「俺に角など相応しくない!なのに……なぜ俺の角は折れないんだ!」
男は悔やむ。自分の弱さを。
「頼む……人間でも誰でもいい、それこそ悪魔にだって魂を売ってやる。だから……誰か俺を殺してくれ!」
男はもう人の一人も居ない監獄で叫び続ける。
自分を殺せと。
その監獄はかつて多くの犯罪者を収容した大監獄、名をゼータ。
今日も監獄に嘆きの声が響く。
本来なら誰にもその声は届かない。気づく事は無い。
だが、そこに人が久方ぶりに現れる。
否……そこに現れた男は人では無かった。
「どうしたんだ?お前」
「ッ……!? お前……は?」
「ん?俺か?そういや、名乗るのも久しぶりだな……ん"ん"!よし……」
嘆きの鬼に尋ねられた男は愉快そうに笑いながら答える。
「俺はゼロ。"悪辣のゼロ"だ」
男はその言葉と共に思い出した様に言葉を紡ぐ。
「それと、俺は悪魔だ。間違えんなよ?」
男はその言葉と共に背中に翼を生やして嗤う。
それは正しく悪魔の迎えだった。
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