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Another World Online〜俺はPKで金を奪って生き残る〜  作者: ε-(`・ω・´)フンッ
仁義なき戦い〜悪魔VS異界人軍団〜
34/61

〜EMERGENCY〜

もうすぐクリスマスですねぇ

因みに自分は2ヶ月前に彼女と別れてるんでクリぼっちです。( ߹꒳߹ )


なんか特別な話でも出そうかと思ってるんですけど……どうしましょ?

 暗い……暗い……闇の中。

 ゼロの意識は闇の底に沈んでいく。


(ん?死んだのか?ならここが監獄ってやつか?)


 そこは何も見えない場所だった。

 この世に蔓延る悪意、害意を煮詰めた様なそんな淀んだ空気が漂う"闇"の中。

 ゼロはそんな場所にいた。


(ここが監獄なら俺はもう死んじまったのか……まあ、リアの為に死んだなら悪くは無いか。そろそろ普通に仕事しようと思ってたし、潮時かな……)


 ゼロが心の中でそう考えたとき、背後に何かの気配を感じた。


「ッ……!」


 咄嗟に振り返るが、そこには闇が広がるばかりで何もありはしない。だが、ゼロはその先……闇の奥底から誰かに呼ばれる感覚を覚えた。


(なんだ……?)


 ゼロは何となく、その先に歩を進めては行けないと感じていた。だが、ゼロの意志とは裏腹にゼロの足は前へと……闇の中へと進んで行く。


(はぁ!? 身体が……言う事を聞かない!?)


 いくら足を止めようとしても、ゼロの足は勝手に前へ、前へと進んで行く。


(止まりやがれッ!)


 ゼロが自身の足に向かって闇魔術を発動させる。

 足は魔術によってダメージを負った事でようやく動かなくなった。

 

(ッ……一体何なんだよ)


 意味の分からない状況に頭が混乱したゼロは、そう心の中で吐き捨てる。

 その瞬間、ゼロの目に信じられない物が映った。


「ごめんね。呼び方が少し乱暴すぎたみたいだ」


 突然聞こえてくる、頭に直接響くような男とも、女とも言えない気持ちの悪い声。

 こういうのは普通”中性的な声”とでも言うべき何だろうが、ゼロの耳に聞こえてくるその声は、”異形”の声と言われれば信じてしまうような、生理的に受け付けられない、そんな声をしていた。


「そんなに怖がらなくていいよ。僕と君はそれなりの仲じゃないか」


「俺はお前みたいな怪物は知らないけど?」


 ゼロは目の前の存在を睨みつける。

 そこには、四肢を杭で固定され、見るも無惨に引き裂かれた全身から血を吹き出しながら、ゼロに話しかける女がいた。

 何より、ゼロが不気味に感じたのはその目だ。

 女の目には眼球が無かったのだ。その何も見えない筈の目でしっかりとゼロの位置を捉え、話しかけてきているのだから不気味と言うしか無いだろう。

 むしろ不気味なんて言葉では表せない程の根源的な恐怖をその女からは感じ取れた。


「あはっ……凄い酷い事言うんだね?こんなか弱くて儚い乙女に」


「か弱くて儚い?夢見てんじゃねぇよ。優しくされたかったら最低限、自己紹介をしてからにしやがれ」


 ゼロは感じていた。

 目の前の化け物が自分では敵わないことを。だからこそ虚勢を張り自分を大きく、強く見せる。そうでもしないと、恐怖で心が押し潰されそうなくらい、女の言葉の一つ一つに気味の悪さを感じていたのだ。


「そんな事言われても、僕とはもう話した事がある筈だよ?いや、正確には()()とは……だね」


 女は笑う。その容姿からは考えられない程美しく、まるで、()と錯覚する様だった。


「チッ……お前の目的はなんだ?」


 話が通じないと感じたゼロは話を変える。

 実際問題、目の前に存在する女は何が目的で、何のためにゼロの前に現れたのか?という疑問が未だ残されていた。

 ゼロの言葉に首を傾げる動作をした女は何かを考えた後、納得のいったように頷いてゼロと目を合わせる。


「そういえば、まだ用件を言ってなかったね。ごめん、ごめん」


「御託はいいからさっさと話せよ」


 ゼロとしてはこんな気色の悪い存在と相対し続けるのは御免蒙りたかったのでさっさと用件だけ聞き出そうと化け物を急かす。

 だが、目の前の化け物から出てきた言葉はゼロの意識を瞬時に覚醒させた。


「あのアドラとかいう奴……まだ生きてるよ」



◇━━━━━━━━━━━━━━━◇



「かはっ……!」


「ゼロ様!目を覚ましたんですね!」


「り……あ?」


 ゼロは意識を覚醒させ、ふと意識を失っていた間にあの女から聞いた言葉が気がかりになり、アドラが吹き飛んだ方へ……リアの背後の方へ目を向ける。

 そこには剣の間合いの遥か遠くから剣を腰ダメに構えるアドラの姿が見えた。


(あれは……ッ!)


 その構えはゼロにも見覚えのある……テールの街でアドラが放った"固有武技"。


「リア!避けろ!」


 そう叫びながら、傍にいたリアを押しのけるとゼロはリアの前に踊り出る。


「はあ……死ね、悪魔よ……"天仙閃断(ソラタチ)"」


 目の前に迫る剣撃の波動。

 ゼロにその剣撃が届くまで、僅かコンマ1秒にも満たない。そんな一瞬の斬撃を止めれる者は居ない筈だった。

 筈()()()|のだ……。


『ね?生きてたでしょ?……それにしても、コレを止めないと、君の後ろにいる()()にも被害が及ぶね?』


 突如聞こえてきた男性とも女性とも言えない悍ましい声。

 その声が聞こえてきた瞬間、世界が止まる。

 否、それはゼロの世界の認識速度が上がったのだ。分かりやすく言うならば、思考加速をされているのである。

 本来、この世界はリアルより3倍の速度で進むようにゲーム運営が時間を加速させている。だが、話しかけてきた声の主はその加速とは別に、ゼロから見てもアドラの剣撃が完全に止まって見えるほどの思考加速を付与して見せたのだ。そんな事が普通のNPCに出来るはずが無い。

 ゼロは声の主……あの暗い空間にいた存在の危険度を最上 位に置いて話を聞く。


(お前は一体何者だ)


『ふふ……まだ、言えないねぇ』


 言葉の節々から感じる嫌な気配。それは"死"を前にした様な明確な強さがあった


『君は彼女を助けたいんだろう?』


(お前の力は借りないぞ)


 嫌な予感がしたからこそ、先手を打つ。だが、絶対的強者にそれは通用しない。


『遠慮しなくていいさ。ここで君に恩を売っておくのもまた一興ってやつだしね。助けてあげるよ』


(…なっ)


 ゼロはその声の主を止めようとした所で……止めた。

 否……止めさせられた。なぜなら、その存在から言われた事が衝撃的だったから。


『ルナによろしくね?"剣"くん』


 悍ましい声が聞こえなくなると同時に再び世界は動き出す。

 そして……。


『"堕天撃(フォールン)"』


 そうどこからか声が聞こえたと共にアドラの放った天仙閃断(ソラタチ)"が掻き消える。


「そんな……バカな」


 そうアドラが言葉を発した瞬間、突如アドラの胸元が……消し飛んだ。


「あ……?」


「は……?」


 共に驚くゼロとアドラ。だが、ゼロの耳には奴の声が届いていた。悍ましい声で、ある言葉を残して……。


『待ってるよ……()()()()で』


 その言葉を聞いた瞬間、再びゼロの意識は無くなる。


 ゼロとアドラの戦いは両名の死亡によって決着が着いた。

 だが、その過程は誰もが予想だにしていなく、誰も納得のしない形での決着となってしまった。

 だが、ゼロの物語はこの日より加速する。

 ゼロと化け物の出会いは世界を崩壊へと進めていく。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

〜EMERGENCY〜


プレイヤー名"ゼロ"の手によって個体名"アドラ"が討伐されました。

ジジ……ジ……システムに介入した形跡あり、個体名〇〇〇の封印を再度強化します。

プレイヤー名ゼロに個体名"アドラ"討伐の報酬を授与……個体名〇〇〇により阻止されました。

再度試行します。…………50%成功。これにより、プレイヤー名"ゼロ"に【()()】が与えられます。


プレイヤー名"ゼロ"に【悪辣】の名が与えられました。これより、プレイヤー"ゼロ"を"悪辣のゼロ"へと再定義します。


"悪辣のゼロ"のカルマ値を参照。


…………合計値が100000を超えていた為、監獄への収容を棄却。"奈落(タルタロス)"への収容を要請。


……闇の女神より減罰の要請を受理……承認しました。"悪辣のゼロ"を監獄に収容しま……ジジ……ジ…光の女神より、厳罰の申請。


 大神二柱による対立の発生を確認。

 ()()()より神判が申請されました。……申請を承諾。


 これより、神判を決定しま……ガガッ……ガッ!


 〇〇〇より妨害を検知しま……し…し…し……神判を棄却します。


 これによって"マザーAIガイア"による独自プログラムを終了します。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

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