"蒼の剣"
"蒼の剣"ってなんだっけ?と思った人は10話の"技術と"技能"の違いを参照してください。
最近、話の展開について悩む時間が増えてきたので少し内容を練り直します。すみません!
ゼロは瀕死の重症を負っているプレイヤー達に剣を突き刺しその息の根を止めていた。
「どうですか?ゼロ様」
「まあまあ溜まってきた所だが、まだまだ〚侵食〛を得るには遠いな。まだまだポイントを溜めないと……」
そう話すゼロの手の中には蒼く輝く剣があった。
その剣はその綺麗な見た目に反してゼロの手では現在扱う事の難しい剣であった。それは、この剣をゼロがプレイヤー達のトドメ位にしか使って無いことからも容易に読み取れる。
じゃあなぜこんな剣をゼロは使っているのか……その理由はアイテム換金後に遡る。
◇━━━━━━━━━━━━━━━◇
「結構残ったな。意外と使えるアイテムも有るもんだな」
「はい。中でもこの剣は相当な物かと」
「これって確か……アランから奪った剣か」
剣を鑑定してみるとそこには驚きの内容が書かれていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
《蒼の剣》 所有者:アラン(停止)
RANK:B 耐久値:1000/1000
STR+50(封印)
INT +50(封印)
スキル(封印)
《蒼剣技Lv2》《蒼の願い》《精霊召喚》《強靭》
EXスキル
〚取得経験値倍加〛
蒼の泉の精霊から異界人"アラン"に送られた剣、蒼の泉の精霊が宿る。
所有者の成長と共に進化する聖剣。
現在は所有者の手元に無いため能力の殆どを封印中。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「何でこれ奪えたのか本当に謎だわ」
今のプレイヤーからしたら完全に"ぶっ壊れ"と言えるレベルの性能を保有している"蒼の剣"
その能力はEXスキルという今まで見た事の無い項目にある〚経験値倍加〛以外封印されているが、その能力だけでも十分に使う価値のある物だった。
「本当に精霊が宿っているのでしょうか?」
「んー?確かめるか」
「どうやってですか?」
そう聞かれたゼロは笑みを浮かべ自信満々に剣を天に掲げて宣言する。
「いでよ!蒼の泉の精霊よ!」
風の音、虫の音、木の揺らめき。
そして……沈黙。
「で、ゼロ様どうやって精霊を出すんですか?」
「ごめん、恥ずかしいから辞めてくれ」
はるか昔に患っていた厨○病の血が疼いて口走った言葉のせいで黒歴史が一つ生まれてしまったゼロだが、直ぐに気を取り直し、目線を剣に向ける。
「んな事より、この剣から精霊を出す方法なんて1ミリも分かんねぇな……リアは?」
「すみませんが、精霊の宿る剣自体がそうそうお目にかかれない物なので……」
「リアでも分からないなら、どうしようも無いな……あ、いや何かアニメだかで見た事がある方法があったな」
「……?あにめ? それが何かは知りませんが方法があるんですか?」
「まあ、あってるかどうか知らないけどな」
そう言うとゼロは剣の腹を足で抑えると柄の部分を両手で持って、腕をスキルで全力で強化して……ひん曲げる。
「うおりゃぁぁぁぁぁあああ!」
だが、曲げようとすると不思議な力で元の剣の形に戻されるような感覚と共に凄まじい光が発せられ、それと同時に剣を持っている手のひらに痛みを感じた。
「痛ぇ!」
だが、ゼロが剣を手放し、曲げるのを止めると直ぐに手のひらの痛みは引き、再び蒼く輝く剣に戻ってしまった。
「チッ……一瞬成功したと思ったんだけどな。ならもう一度……」
「待ってくださいゼロ様、流石にそんな乱暴にしたら精霊に嫌われますよ?今のだって精霊が怒ったのかもしれないですし……そしたら剣が使えなくなったりするんじゃないですか?」
リアの的をいた発言にぐうの音も出ないゼロは直ぐに曲げようとしていた手から力を抜き、剣を地面に置く。
「はぁ……確かにこの剣は魅力的だからなぁ……でも、何かほかに方法があったっけか…?」
ゼロは頭を捻るがどうしても曲げる、折る、叩きつけるなど乱暴なやり方で無理やり従わせるくらいしか方法が思いつかなかった。
「はぁ……やっぱり無理やり従わせるしかないか?」
「………ゼロ様、ここは一旦ルナ様に聞いてみたらどうでしょう?」
いくらか思案していたリアが顔を上げてゼロを見ると、リアはそう発言した。
「え?でもルナの声なんてもう聞こえなくなったんだけど……?」
「いえ、ゼロ様は《祈祷》があるじゃないですか」
「ん?あのスキルって何か意味あったの?」
ゼロが進化……否、変異した際に手に入れた種族スキル《祈祷》これは字面だけを見たらただ神に祈る為のスキルの様に感じられるが、その本質は神との交信である。
自身の信じる神に祈り、神の御言葉を授かる為のスキル。それが《祈祷》である。
「ふーん。なら使ってみるか」
リアから説明を受けたゼロは《祈祷》スキルを使用する。何となく胸の前で手を組み天に……祈ったら光の女神に祈ってるみたいで嫌だからその逆で地の底に向かって祈り続ける。
『あれ、ゼロ君?さっき念話が終わったばかりなのに結構直ぐに連絡してきたね』
「あ、繋がった」
その時、ゼロのやり方があっていたかどうかは分からないが見事ルナに祈祷が繋がった。
『どうしたんだい?』
「あーいやそれが……」
事の顛末をルナに話すとルナは直ぐに解決策を教えてくれた。
『つまり、君はその他人から奪った剣を自分の物にしたいと……そういう事かな?』
「まあ……はい」
改めて考えてみるとやっている事がクズのそれだが、プレイヤーもNPCも関係なく殺したゼロからすれば正直可愛いものと言えるだろう。
『なら丁度いいスキルを知ってるよ。異界人はSKPを使えば難なく手に入るスキルをね』
「それってどんなスキルなんだ?」
『スキル名は〚侵食〛。このスキルはありとあらゆる物を塗り替える僕由来のスキルでね、デメリットとしては僕の眷属以外がこのスキルを使っても効果がない事かな?』
「なるほど……えーと〚侵食〛って……え、高っ!」
そのスキル説明にはこうあった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
EXスキル 〚侵食〛 必要スキルポイント25
練度次第でどんな物であろうとも塗り替える可能性を秘めるスキル。この力は"闇の女神ルナ"が眷属を助ける為に生み出したスキルである。神由来の力のため取得には大量のポイントが必要。
※〚侵食〛の効果はスキルレベルに左右されます。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(普通にやったら13レベル分とか高ぇ……)
つい、ゼロはそう思ってしまったが、それだけの強さのスキルなのだと割り切り取得しようとするが……
「あ、ポイント足りないや」
「ならゼロ様、丁度いいので今から異界人狩りをしましょう」
「そうだな、最初からその予定だったし。ではルナ様ありがとうこざいました。また今度連絡するよ」
『うん!頑張ってね。僕も君の活躍を見てるからね』
ルナがそう言うとルナとの繋がりが切れた感覚がゼロの中であった。
「よし、じゃあ始めるか。まずは目標6レベルアップだな」
「ではゼロ様早速で悪いのですが、北西に一瞬気配を感じました。数は三人です」
リアはゼロとルナが話している間にも周囲を警戒していてくれたようだ。流石はリアといった所か。
「なら、最初の犠牲者の顔を拝むとするか……」
ゼロはその場で体を伸ばし、リラックスするとスキルを使用する。
「《悪魔翼生成》……じゃ、やるか」
「はい」
そう言ったゼロとリアは夜の森に飛び立った。
地獄の異界人狩りはこの日始まった。
すみません!感想を見て"蒼の剣"の能力を増やしました!こればかりは完全に自分のミスです!誠に申し訳ございません!
面白ければブクマ登録お願いします。
下の☆を全部埋めてグッドマークを押して頂けると作者のやる気が出ます!
感想などもして下されば幸いですm(_ _)m




