"技術"と"技能"の違い
PVは伸びても評価は伸びていかないのが悲しいので、ほんの少しでも面白いと思ったらお願いします。m(*_ _)m
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
レベルが上がりました。
職業のレベルが上がりました。
スキル[拳術]のレベルが上がりました。
スキル[闇魔術]のレベルが上がりました。
スキル[魔力操作]のレベルが上がりました。
スキル[魔力循環]のレベルが上がりました。
スキル[見切り]を獲得しました。
スキル[蹴術]を獲得しました。
STPを40獲得しました。
スキルポイントを8獲得しました。
8640ゴルドを獲得しました。
アイテム「蒼の剣」を獲得しました。
アイテム「ヒールポーション」を獲得しました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ふぅ、終わったか」
「ゼロ様お疲れ様でした。それと、先程のセリフは何ですか?」
「大衆的に見たら俺たちは"人類の敵"だろ?」
「なるほど……ゼロ様、かっこよかったですよ」
「そうか、そりゃ嬉しいな」
上機嫌なゼロとリアVSアラン達四人組との戦いはゼロ達の圧勝で終わった。勝負の分かれ目は最初で四人のうち、三人を戦闘不能にしたことだろう。
「さっきの戦いのおかげで俺のレベルも上がったな」
「今は周囲に敵もいないので、確認されたらどうですか?」
「なら、そうするか」
そう言ったゼロは周囲に気配が無いことをリアに確認してもらい、自分のステータスを確認した。
「異界人相手でもレベル差があればそれなりに上がるんだな」
「ゼロ様、このSTPとSKPとはなんですか?」
「ん?ああそういえば、STPとSKPも異界人だけのものだったっけ」
リアに言われて思い出したゼロはリアにSTPとSKPについて解説をする。
「……なるほど。つまり、STPとSKPはレベルが上がるとき貰えるもので、"ステータスポイント"は私たち世界人なら自動的に上がるステータスをポイントの限り自由に上げられるもので、"スキルポイント"は鍛錬をしなくともスキルを取得できるもの……ということですか?」
「ああ、その認識でいいよ」
「でしたら、スキルはこれから先どうやって戦っていくかの方向性を考えながら決めましょう」
「なら、リアのアドバイスを貰ってもいいか?」
「はい、よろこんで!」
その後、戦闘経験が上のリアのアドバイスも貰いつつ決めたステータスがこれだ
----------------------------------------------------------
Name ゼロ Lv4
種族 下級悪魔 Lv4/10
職業 【悪意の体現者】 Lv3/100
MP 210/210
SP 370/370
ステータス
STR 130
VIT 50
INT 70
MID 30
AGI 100
LUK 0
スキル
・戦闘系
[拳術Lv2][蹴術Lv1][投擲術Lv1]
・魔術系
[風魔術Lv1][闇魔術Lv2]
・その他
[鑑定Lv3][気配察知Lv3][魔力操作Lv2][魔力循環Lv2][見切りLv1][魔力強化Lv1][気力強化Lv1]
職業スキル
【悪意の体現者】
種族スキル
《悪辣心》《悪の象徴》《神の冒涜者》《悪魔翼生成》
STP 0
SKP 1
----------------------------------------------------------
まず戦闘後に手に入れた[蹴術]と[見切り]は、[蹴術]は[拳術]の蹴り版で、スキルレベルに応じて武技と蹴りの攻撃が強化される効果があり、[見切り]はスキルレベルに応じて相手の行動を遅く感じられるようになる。
次に[魔力強化]と[気力強化]だが、これはMPとSPを強化するスキルで、スキルレベルに10を掛けた数値分だけそれぞれ強化される。こちらはスキルポイントを消費して取得したのだが、なんとその消費ポイント数は4という今までで最も消費量が多かったスキルである。
ゼロは自分のステータスを見ながら不思議に感じたことがあった。
「リアってレベルに対してスキルの数が少なくない?」
「ああ、それですか…」
リアはそのステータスと取得しているスキルのレベルは高く、固有スキルまで持っているが、それでもレベル100を超えているというのにスキルの数が少ないと感じたのだ。ただこれは異界人と世界人の違いかもとゼロは思ったが実際は違った。
「私があの洞窟で封印されていたのは理解してますよね?」
「ああ、俺が実際に封印を壊したしな」
「私はあの洞窟に本当に長い時間いました。それこそ何年ではなく何十年近くです」
「ちょっとまて」
今までゼロがあまり触れてこなかった部分。人の過去を探るのはゼロ自信あまりいい気分では無いので直接聞いたりはして無かったが、それほど長い時間閉じ込められていたとはゼロも思ってなかった。
「ならお前何歳なんだよ?てか、なんでそんな見た目なんだ」
「女性に歳を聞くのはマナー違反ですよ?それと、私達吸血鬼族は平均で300年、王族は500年近くは生きるので私はまだ少女です」
「そ、そうか……」
ゼロはリアが実際のところ自分よりも遥かに年上だと知って驚きはしたが、別に嫌な感じはしなかった。普通に見た目がいいからだろうが。
「それで、話の続きですが私は元々他にも多くのスキルを持っていました」
「ん?じゃあなんで今は無いんだよ?」
「ゼロ様を含めた異界人の方々に当てはまるかは分かりませんが、この世界に住む私達にとってスキルとは"技能"です」
「と、言うと?」
「"技術"ではなく"技能"。その理由は技術は知識を指し、技能は能力を指すからです。つまり、そのスキルを普段から使って無ければ段々とスキルのレベルが下がっていき、やがてスキルが消えてしまうということです。ただ、スキルレベルが高ければその分レベルは下がりにくく消えにくいので元々得意としていた魔術系のスキルは多く残っています。[魔力強化]も持っていたのですが、使えなかったので消えてしまいました」
「なるほど、つまり今のリアは昔と違って大幅にスキルが弱まってるってことか?」
「はい。私は王族としてまだ若かったので種族のレベルは上げれませんでしたが、スキルは特訓さえすれば上げれたので」
その後も幾つかスキルについてリアから話を聞いたゼロは一息ついて今から何をすべきか考える。
「さっきの戦いで幾つかアイテムも手に入ったけどお金は8640ゴルドか……」
ちなみにだが、このゲームの初期の所持金は500ゴルドである。
「今持ってる金と合わせても9000を少し超える程度、もっと異界人を殺してお金を奪わないと……」
「なら、ゼロ様……私行きたいところがあるのですが」
そう言ったリアは不敵な笑みを浮かべながらゼロに提案する。
「先程の異界人が拠点にしている街を襲ったらどうでしょう?」
「いや、さすがに死ぬだろ……相手をしないといけない数が多すぎるし、高レベルの世界人も多いぞ?」
その言葉を待っていたとばかりにリアはその作戦をゼロに話す。
「いえ、今回は門の外で異界人を狩ってその…………」
「……へぇ。できるの?」
ゼロはそのリアの作戦が面白いとは感じたができるかどうかは分からないとしか言えなかった。だがリアはその言葉に可愛らしい笑みで返す。
「ゼロ様が手伝ってくださるなら」
「おーけーやってやろう」
そして二人は街に向かって歩き出す。
ゲーム内でも既に5時を回り、もう少しで夜がやってくる。それは悪魔を象徴する闇の到来を意味していた。
面白ければブクマ登録お願いします。
下の☆を全部埋めてグッドマークを押して頂けると作者のやる気が出ます!
感想などもして下されば幸いですm(_ _)m