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介護士の小話

介護職の職業病的なもの

作者: HOT-T

 『職業病』


 職業上の特定の業務に起因する危険因子(光線や化学物質の曝露や放射線や騒音による負荷の繰り返しなど)によって生じる疾病の総称[。転じて、特定の役務を行なう人に降りかかる災難を指す場合もあるほか、特定の職業に就く人に顕著に見られる問題のある傾向も、この言葉で形容する場合がある。


                                     ※wikipediaより抜粋


 まあ、今回語るのはそんな大層なものではありません。

 派生的な意味における職業病という奴でいわゆる『あるある』みたいなやつです。



1.インターホンの音に対し過敏に反応する


 老人ホームにはナースコールが備え付けられています。

 あの音も色々あるのですがインターホンの音と似ているものがあります。

 日勤・夜勤関わらずコールが鳴るとその居室へ駆けつけることになりますがずっと聞いていると家のインターホンとかに反応して身構えてしまうことがあります。

 

 後、音系で言うと『センサー』もそうです。

 来客を知らせるセンサーや夜間によく転倒する利用者さんが起きた事を知らせるセンサー類の音を日常生活で聞くと『何処だ!?』となったりしてしまいます。


 今いる施設だと他所の部署のセンサーが童謡なのですがそこの部署の人はその童謡を私生活で聞くたびに『やれやれ』と思ってしまう様です。



2.下の話に対する感覚が麻痺する


 介護の仕事をしていると利用者さんの下の世話をします。

 最初は「うわぁ」なのですが段々と平気になって来ます。

 やがては食事中でも平然とそう言う話題が出る様になります。

 

 職場では皆そんな感じなので誰も咎めませんが家に戻ると大変です。

 介護以外の仕事をしている人からすれば食事時に『今日、凄い便がね』とか正気を疑うような話題なのですがその辺の感覚は麻痺しています。

 

 食事時でなくても日常会話でも飛び出す様で家族から怒られたという経験をした職員は少なくないかと思います。


 ちなみに猛者となると便の話をしながら特定のメニューを食べることが出来ます。

 嫌な猛者ですね……


3.日常生活で時々『仕事モード』


 これはそんなに多くないかもしれませんが私はこれです。

 今は一人暮らしをしていますが親と暮らしていた時とかはありました。


 例えば食事を運ぶ時。


 『はい、どうぞー。今日はシイタケの肉詰めですよ。それと、お味噌汁にごはん。ごゆっくり』


 家族が唖然としていました。

 だって、癖なんだもの。


 後は床に座っていて起き上がりにくいから手を貸して欲しいと頼まれた時の事です。

 手を軽く引っ張るだけで良いのについ腰を落として声掛けをしながら脇に手を入れに行って……


 『違う!ガチで介助するな』


 だから、癖なんです!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 職業病全力でうなずきました!あるあるです。 [一言] 〉つい腰を落として声掛け やりがちです(笑)。 日常生活でも目線を合わせるのがクセになってます。
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