漫才「声優チャンピオンシップ」
二人「よろしくお願いします」
ボケ「しかし最近は声優さんの活躍が目まぐるしいですよね、人気もそうですけど数も増えてすごい盛り上がってると思うんですよ。」
ツッコミ「そうですよね」
ボケ「したらいよいよやっちゃっていいのかなって思うんですよ」
ツッコミ「え、何を?」
ボケ「ここに"声優チャンピオンシップ大会"の開催を宣言します!」
ツッコミ「えぇ!?声優チャンピオンシップ!?」
ボケ「なにそれ!?」
ツッコミ「いやこっちのセリフだよ!お前が言ったんだろ」
ボケ「あぁ、声優チャンピオンシップって言うのは声優さん達がその場でアフレコをやって実力を競う大会さ。予選大会などを経て決勝大会はお客さんも見守る中、名だたるレジェンド声優やアニメ監督、音声監督などの方々に審査をしてもらって実力No.1声優を決める!」
ツ「えぇ〜聞く限りすごい大会だけど、声優の実力なんて判断難しいでしょ」
ボ「そこはある程度項目を決めて採点する。例えば、表現力」
ツ「ほぉ」
ボ「あと演技力」
ツ「ふむ」
ボ「あとはお芝居」
ツ「似たやつばっかだな!ほぼ一緒じゃないか?」
ボ「えっ、まぁ審査員長がそう言うなら変えるか」
ツ「審査員長俺なの!?いや、荷が重い荷が重い!そこは山寺さんとかそう言う人が」
ボ「山寺さんは決勝前の前説担当だからな」
ツ「何させてんだよやめとけお前!!誰に何をさせてんだよ!!おま、前説こそ俺たちだろ!」
ボ「んーお前が言うならそうするか」
ツ「恐ろし、こいつ」
ボ「審査項目は表現力の他、発声・滑舌」
ツ「はぁ。あぁ、まぁそれはいいかもね」
ボ「あと音程、しゃくり、ビブラート」
ツ「カラオケ大会か、そんなんいらんだろ」
ボ「あとはやっぱ幅」
ツ「あ、声の?」
ボ「肩の」
ツ「なんでだよ!肩幅かんけーねーだろ!声とか演技の幅でしょ」
ボ「そうか。あとは声質や言葉に出来ない魅力などの特別点とか」
ツ「おー、俗に言う才能やセンスみたいな?すごい人いますからね〜、何か大会を左右しそうで面白そうじゃないですか」
ボ「きっと勝負の合鍵を握るね」
ツ「合鍵て束縛彼女かよ、鍵を握るね!」
ボ「ちなみに、チャンピオンには賞金一千万!!」
ツ「えぇ!?」
ボ「なんだってぇ!?」
ツ「いやお前が言ったんだって!なんかもう声優達のM-1みたいな…」
ボ「一部ではタレントは声優か声優じゃないか論争まで起きてる」
ツ「そんな漫才か漫才じゃないか論争みたいな」
ボ「けどもーすごい大会だから、色んな人が出るだろうね。
…これはチャンスよ、絶対名を上げてやるんだから」
ツ「あ!若手の声優が名を上げようとしてる」
ボ「面白そうじゃない。ちょっと遊んでみようかしら」
ツ「あぁ!恐らくもうそこそこ売れてるであろう声優も出る気だ!手強そ〜」
ボ「フォッフォッフォッ、あの小童が審査員とは偉くなったもんじゃのう」
ツ「あぁ!そんなお年寄りの声優まで!お年寄りだけどめちゃくちゃ強いタイプの声優だ!バトル漫画によくいる」
ボ「ビー、ビー、ビー、脱獄だ脱獄だ!馬鹿な、あの牢屋は地下千mだぞ!?ククク、敗北を知りたい…。」
ツ「ああ!そんなヤバそうな声優まで!?敗北を知りたい声優まで来るの!?」
ボ「奴め、合鍵を作っていたか」
ツ「どうやってだよ!合鍵はいいって」
ボ「どしーん、どしーん、おいどんのアフレコブースはどこがや、ムシャムシャ」
ツ「あ、パワータイプだ!敵に絶対一人はいるパワータイプの声優だ」
ボ「嘘だろ…ブースに入りきらねぇ…」
ツ「そんなデカイの!?どうやってアフレコ」
ボ「バキ!バキバキバキ!」
ツ「壁壊して!?」
ボ「ボリボリボリボリ!…嘘だろ、マイクを食ってやがる」
ツ「いやもうバケモンじゃねえかよ!何だそいつ」
ボ「ガシャン!ガシャン!ガシャン!グヘヘヘヘヘッ、、アヴ!!アァア゛ゥ!ガシャン!ガシャン!」
ツ「ああ!これは…地下室で鎖に繋がれた声優だ!実験で作られた声優!興奮している!」
ボ「ガチャン!」
ツ「あ、出てきた!どうやって?」
ボ「スッ(取り出す仕草)」
ツ「合鍵ね。やかましいわ!合鍵いい加減にしろよ」
ボ「グアァガウアグアグア゛ア゛ー」
ツ「こいつしゃべれないだろ!人間?せめて人間にしてよ!バケモノは…」
ボ「…おっす、オラ野沢雅子!御歳84のでぇベテランだ!」
ツ「…いやバケモンじゃねぇかよ!!…おい!やめろよ!何言わすんだよ!」
ボ「おめぶっ殺すぞ」
ツ「いやすいません。けど野沢さんそれ言わないのよ!」
ボ「‘‘ハァッ!!’’…嘘だろ、マイクが壊れてやがる」
ツ「いやそれは実話なのよ!声量でマイク壊した。それは野沢さん本当にやるのよ。やめとけお前」
ボ「野沢さん人間か人間じゃないか論争」
ツ「人間だよ!!アホかお前!もうこの大会中止だよ」
ボ「え、この後の世界大会編が熱いんだよ」
ツ「いや日本大会編で敵だった奴が同じチームになる熱いやつじゃん!!やかましいわ!」
二人「どうもありがとうございました」