プロローグ
プロローグ
魔法使い族の里「ボルトビレッジ」では、雷系の魔法を使う魔法使いの里。主人公であるカミヤの住まう里である。
「フェザービレッジ」は風属性の魔法使いの里。
「ファイアビレッジ」は炎属性の魔法使いの里。
といったように、数々の魔法使いの里がある世界、「マジックサンクチュアリ」では、最強の魔法使いを決める闘いが繰り広げられている。
最強になった魔法使いにはマジックキングとしての称号が与えられ、マジックサンクチュアリの王となり、マジックサンクチュアリを統治する事ができる。
魔法使いとしての実力こそが全ての世界だ。勿論魔法使い以外の住民も存在している、商人、大工、農家の人々も存在するが、彼らもこの世界では闘いで勝負できなくとも魔法自体は使うことができる。例えば電灯に灯りを灯すことができたり、木々を炎で燃やすことができたり…
現在のマジックキングでありこのマジックサンクチュアリを統治しているのはボルトビレッジの男、ライト=ボルテックスだ。
ライトはボルトビレッジに雷属性魔法の魔法使いを養成する「ボルトスクール」を開設した。5歳から18歳まで魔法を教え、最強の魔法使いを育てる学校。
主人公のカミヤはそのボルトスクールにて18歳期生、つまり一年後に卒業を控える青年だ。
身長は18歳にしては低く、ミディアムに伸ばした髪の毛はお世辞にも綺麗な直毛とは言えず傷んでおりボサボサの金髪、魔法使いのコートに身を包めばそれなりの魔法使いに見えなくもないが、この学校の他の生徒と比較すれば、かなりダサい容姿をしている。
彼は無気力な性格故に友達も少なく、家ではメンソールタバコを咥えてゲームに熱中するなど、自堕落である。(マジックサンクチュアリの成人年齢は15歳である)
彼がなぜこの学校に入ったかという理由は最強の魔法使いを目指していたため、新しく専門的に創設された魔法使いの学校で、そして珍しく格好いいという理由からだった。
主人公カミヤは入学当初はそれなりに魔法の勉強もしていて、成績もクラスで中位に位置するなど頑張っていた。
成績は中位でも、雷の魔法の実力はクラスでトップを争うレベルにあったのだが
それも、彼と出会うまでは……
プロローグ-完