最強プレイヤー リクヤ
さて、続いて二話!
どうぞ御拝見ください!
最強プレイヤーは1人寝室にいた。
周りの品物は王様が持ってそうな高級品ばかり。
しかし時々壺のようなものがヴゥンと揺らぐことがある。
そう、ここはVRゲーム〈モンスター攻略記X〉の中である。
現在の時間は12時ちょうど。
良い子のみんなは寝る時間である。
「疲れたー!」
と叫びながらキングサイズのベットにドスンと倒れる主人公。
実はこの男先ほどまでランキング2位のプレイヤーと対戦していたのだ。
結果は勝利。
しかし、
「あいつもカンストモンスター20体まで揃えてきたしなー。
久しぶりにモンスター育てるかぁ。」
男は自分の黒い髪の付け根をガリガリと荒く掻き、ゴロゴロとベットの上で寝転がった。
ゲームの設定のおかげでせっかく整っている顔も寝不足のせいなのか、目が少し鋭くなっている。
おかげで、見た目は好青年なのだが、顔を見るとすごくおじさんっぽくなっている。
「あーもう今日はいいか、、、明日学校あるし、、、、。」
プレイヤーランキング1位の男も現実世界ではただの高校生なのだ。
「よし、ログアウトを、、、、。」
とベットから飛び起きた時だ。
(あれ?なんだ?、、、、)
途端にすごく眠くなり、うとうとし始める。
(ログアウトをしなきゃいけないのに、、、、。)
とうとうフラッとベットの中に倒れ込んでしまう。
(まぁいい、、、、か、、、時間オーバーで、、、ログアウト出来る、、、は、、、、ず、、、)
リクヤの意識は微睡の中へと消え去った。
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「ん、、、あれ?」
目を覚ましたリクヤの前にあるのは平伏したモンスター達。
リクヤはモンスター達を見下すように座っていた。
そうしてリクヤは自分がまだVRゲームの中からログアウトをしていないことに気づいた。
そして自分がいるのは、自分が腕によりをかけて作った王座の間であることに気づく。
「あれ?俺いつのまに王座に座ったんだ?」
と不信感を抱きながらリクヤはメニューを開く。
「、、、、、、、、、、、あれ?」
ない。
「、、、、、、、、、、、、え?」
あれが。
「なん、、、、、、、で、、、、」
ログアウトボタンが、、、、、メニューからきれいさっぱりと消え失せていた。
(どういうことだ?なんでログアウトボタンが!?)
必死の表情でログアウトボタンを探す。
しかし、何度見ても無いものはない。
僕の異変に気づいたのだろうか。
彼女が僕に話しかけてきた。
「どうされたのですか?」
「いや、ログアウトボタンが、、、、え?」
僕は横を見る。
隣にいるのは僕が育てたモンスター。
魔人のエリスだけだ。
「今のは、、、、?」
「?私の声ですよ?」
「ふぁ!?」
(何も指示していないのにNPCが喋っている?)
頭の上にはてなマークがいくつも浮かぶ。
そしてようやくメニューから手掛かりになりそうなものを見つけた。
「新規クエストが来てる、、、、!」
僕は恐る恐る画面を開く。
【重要】クエスト『異世界で自由に過ごせ!』
[前払い] 異世界転移権
(差出人)異世界の神 ノーラ
「はぁ?」
僕は画面の前で佇むしかなかった。
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