情報整理って、大事だよね! 世界編
今回は完全に説明回です
さて、次はこのアルトミルドについてだ
現在、観測されているアルトミルドはセルトピアという大陸だ
セルトピアは南3分の2の人間領と
北3分の1の魔族領をリンゼン大峡谷により分断されている
また、人間領も様々な派閥や国に分かれている
大きなところで、今いる人間領北西マズラル王国、北東オユミヤ帝国、中央部一帯の神聖王国、東の島々を束ねるエルトリア諸国連邦
国王は魔族との戦争に勝つために俺らを呼んだそうだ。もちろん、それだけとは限らないが.....
また、リンゼン大峡谷の東端にはエルミヤ大森林、別名霧の森と呼ばれる大森林が広がっており、霧で人も魔族もたち入れないこの地にエルフと、獣人が住んでいると言われている
実はこのエルフと獣人、仲が悪いらしく、森林の中で年がら年中戦っているそうだ....
他にもリンゼン大峡谷にはダークエルフ
リンゼン大峡谷西端、ハルキヤ大山脈にはドワーフ族が住んでいるらしい
さらに、大陸南部スダラ砂漠には巨人族と小人族が住んでいるそうだ
実は大陸南部からエセ望遠鏡のような魔道具でさらに南を見ると大陸が見えるそうなのだが、そこらは海流が速く、渡れないらしい
人間領にはなしを戻すと、実はこの、戦国時代の様な有様でも、ほとんどの国に共通していることがあるらしい
それが、人類至上主義と魔法至上主義だ
人類至上主義というのは、そのまま魔族や亜人に比べ人類が優れているという考えかただ
その理由は、他の種族より神聖魔力が高いからだそうだ
神に選ばれし種族!ってやつだ
魔法至上主義は魔法使いが重要という考えかただ
実はこの世界、剣士や拳闘士、弓使いといった物理攻撃系の天職を持つものが極めて少ない
というか、ほぼ0だ
天職というのは、一部を除き遺伝するものらしい
500ほど前、人類は剣士や拳闘士が前衛を務め、弓使いと魔法使いが後衛を務める、いわゆる異世界の軍だったらしい
だが、そこに変化が生じる
魔法革命だ
魔法が効率的に発動出来る様になり、長い詠唱を必要としなくなったのだ
また、魔力の特殊性が分かったのだ
この世界において魔力は特殊な意味をもつ
魔力が上昇すると、他のすべてのステータスが少なからず伸びるのだ
これは、体が魔力に満たされるためと言われている
よって、魔力の高い魔法使いが剣士や拳闘士に近接戦闘で勝てるということだ
しかも、この世界では、魔法の対象選択を上位の魔法使いしか使えない
するとどうなるか
そう!剣士たちは背後から魔法を直で食らうのだ
いわゆるフレンドリーファイアってやつである
これにより、剣士や拳闘士のほとんどが死亡
後衛のお株を奪われた弓使いは、平民や奴隷に落ち、子孫のほとんどが絶えてしまったのだ
ちなみに、軍は剣士たちの代わりに斬撃放射や魔力放射が使える、魔力の高い、魔法剣士や魔闘士を採用した
「う〜ん、この国出たらどうしようか.....
帝国はバリバリの人間至上主義だしなぁ....
俺、獣人とか好きだしなぁ...
でも、エルミヤ大森林いっても、絶対死ぬしなぁ....
やっぱ、神聖王国の迷宮都市フェギリオかなぁ....」
悩むアキトだった