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魔法至上世界の最強剣士【連載中止しています】  作者: ぴょん兎
チート無しで異世界転移?いやいやいや........
4/27

女神?いやいやいや.........

ここから本編始まります

いやー、プロローグ長かった

 ..........う、.....うん、


 俺はゆっくりと目蓋を上げると




「知らない天井.....は、無かったわ......」



 そう!天井がないのだ!見事なネタ失敗である


 かといって吹きっさらしの青空というわけでもなく


 ほのかに黒くもやのかかった空間だった



 あたりを見渡すと

 まだ半数ほどが倒れているクラスメイト達が見える


「ここ、どこ?」


 あたりは薄暗い空と同じ空間が上にも下にも四方にも広がっている


 立ち上がると

 足元にはシオリとカエデが転がっていた

 僅かに身じろぎしており、生きているのがわかる




「ええっと、クラスで帰ろうって話をして....

 それから....そう!魔法陣!てことは、魔法陣でここにきたのか?」


 と、1人考えを巡らせていると......



 程なくして、クラス全員が意識を取り戻した




 すると、頭上に光の粒子が集まり....


「みなさん、はじめまして

 わたしは女神のフネラです」


 大変美しい美女を作った

 サラサラとしたツヤのある金髪に紅い目

 ふっくらとした胸元に、すらりとした手足

 100人いたら、100人が美人と答える美しさだ


 だが、そんなことよりも


「はぁ、女神ぃ?」


 そう、突然のことにみんな呆然としていたのである



 それから、女神は気にする風もなく、ひとりでに話し続けた

 それはもう、一方的に



 まとめると、

 ここは、みんなの精神世界だyo

 君達には異世界に転移してもらうze

 異世界の名前はアルトミルドっていうze

 そこ行って魔神倒してもらうyo

 あとこれ、決定事項だyo

 だそうだ



 校長の朝会の話もかくやという長話が終盤に差し掛かっても、未だみんなフリーズしていた



 しかし次の一言で一気に覚醒する


「申し訳ありませんが、魔神が討伐されなければ、元の世界には返せません

 あと、命の保証もできません

 まあ、一応力は与えるつもりですか.....」


 ....

 .................


「はあ、ふざけんなよ!なんだよ異世界転移って、返せないってどいうことだよ!」


「そうよ、そうよ!何言ってるのよ

 意味わからないわ!ふざけないでよ!」


「返して、家に返してよぅ」


 ••••••••以下略


 不満が爆発し、阿鼻叫喚といえる光景が広がっていた


 怒りをあらわにするもの

 叫び、喚き続けるもの

 泣き出すもの

 ......




 そんななか、アキトはひとり

 冷静に、冷静に......




「おい!異世界転移ってなんだよ!どういうことだよ!アルトミルドってどこだよ!それに魔神ってなんだよ!倒すってなんだよ!できるわけねぇだろうが!俺ら普通の高校生だぞ!だいたい、女神ってなんだよ!ギャグかよ!ふざけてんのか!ふざけてんだろ!あぁん!いや、想像できなかったわけじゃねぇがさぁ!限度ってもんがあるだろうが!命の保証はできないだぁ!命懸けの戦いなんて、普通の高校生にできるわけねぇだろうが!勝手きめてんじゃねぇ!.............,,以下略」




 めっちゃ動揺していた

 というか混乱していた



 後に俺は思う

 異世界ものの主人公って、めっちゃ冷静にしてるけど、

 あれ絶対、内心動揺してるか、思考停止してるだけだろ

 さもなくば、ターミ○ーターだろ、そうなんだろ

 と


 その隣で、コウスケはひとり自称女神に問いかける


「なあ、魔神を倒せば元の世界に帰れるのか?あと、力ってのはなんなんだ?」


「はい、わたしが保証しましょう

 まぁ、倒せればの話ですが.....

 あと、力というのはわたしの加護のことです

 貴方方の世界でいうチート?ですかね?」


 その言葉にクラス全員が一瞬静かになる

 その後あちこちで、ザワザワと話し合っている


 異世界から来たチート勇者


 誰もが一度は憧れるものである


 それが、みんなの精神を揺らがせる

 その目に宿している感情は

 疑念、期待



 というかコウスケ!冷静だなぁおい!

 お前が主人公の方がいいんじゃないか!



 そしてアキトは


「気にいらねぇ...なんだあの目は....」


 そう、さっきとはうって変わって警戒していた


 女神は「保証する」と言ったとき

 女神は僅かに笑っていた


 その笑みはどことなく、いつも大野がアキトをいじめるときの笑みに似通っていたのである

 絶対的強者が弱者を見る目、嘲笑

 普段からいじめられ、その目を見続けて来たアキトだからわかることだ


 それに、「まぁ、倒せたらの話ですが」という表現はどことなく含みを持たせた表現である

 まるで絶対に倒せないと思っているかのような.....


 極め付けは最後のセリフだ

 なぜ、わざわざ「チート」と言い直したのか、まるでそれを言えば乗ってくるとわかっているような.......


 そもそも、自称は肝心なことを言っていない

 なぜ魔神を倒せないといけないのか

 魔神がどんなやつで、どこにいるのか

 アルトミルドとはなんなのか

 アルトミルドはどういう世界なのか......



 アキトが質問しようとした瞬間、床?に魔法陣が広がった

 半数50mくらいのと30mくらいのが二重に

 まるでアキトの質問を遮るかのようなタイミングで


「今から1分後に転移してもらいます

 加護はわたしに精神を預けることに同意してもらったうえで中央の魔法陣に乗って頂くことで手に入れることができます」



 このとき、アキトのなかで疑念が確信に変わった


「みんな、これは危険だ!絶対に乗らないで!」


「はぁ、何言ってんだオタクが!

 チートだぞチート」


 だめだ、みんな勇者になって、世界を救うイメージしかできていない

 俺の言葉じゃ届かない!


 しょうがないから加護の魔法陣に乗ろうとすると


 バチッといって弾かれてしまった


(精神をわたしに預けることに同意していただいて....)


 ハッ、として自称女神を見ると


 うっすらと笑みを浮かべている


「みんな、この魔法陣は危険過ぎる早く降りるんだ!」


「はっ、乗れなかっただけだろうが!」


 大野が喚く


 シオリは気づいたのだろうか

 焦った様子でこちらに手を伸ばしながら駆け寄ってくる


 シオリが魔法陣から半身が出たところで魔法陣が発動し、視界が真っ白に染まった……


 そしてアキトは再び意識を失った



 ••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••


 ほのかに黒いもやがかかっている空間

 その他に誰もいなくなった空間で自称女神フネラはひとり、酷薄な笑みを浮かべていた


「イレギュラーは1人か…

 まぁ、チートもなしで生きていける世界じゃない、すぐに死ぬさ」


 その女の高笑いは誰にも届かない……



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