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魔法至上世界の最強剣士【連載中止しています】  作者: ぴょん兎
チート無しで異世界転移?いやいやいや........
14/27

閑話 イジメ、ダメゼッタイ!

閑話です

かなり時間を遡ります

 異世界生活3日目


 今日は初訓練の日、


 その夕方、俺は兵舎裏へと大野たちに引きずられていた


「おい、俺らさぁ、魔法使えるようになったんだぜ」


「これがまた、かなりの威力でなァ」


「まぁお前には使えないがな」


 下卑た笑い声が響き渡る



 そう、魔法を使うためには神聖魔力と自然魔力が最低1以上は必要なのだ

 神聖魔力ゼロの俺には使えない....



「おい!聞いてんのか?アァ!」



「それでさぁ、お前、魔法も使えないくせに、シオリと仲良くしてんじゃん?」


「それを許してる優しさの深ぁい、オレらにさぁ?感謝の1つぐらいあってもいいんじゃねえの?」


 なんで、そこでシオリが出てくる!

 なんで、お前らの許可がいる!


 ツッコミ満載のツギハギだらけの文脈なのに、奴らの中では成立しているらしい


「だからさぁ、すこーし、ばかりさ、魔法の的になってくれよ」


 だからさ、それが嫌われてる原因だって、なんで気がつかないかなぁ



 時折、背後を兵士が通り過ぎる

 ほとんどはこちらを見た後、そそくさと通り過ぎていたが、何人かはこちらを見てニヤニヤしている


「おい、お前ら助けないのかよ!」


「いやさ、オレらは国王サマから王宮に住まわせてやれ、とは言われたけど、助けてやれとは言われてないからなぁ」


 背後の兵士達の笑みが一層深まる


「それに、勇者サマが頑張って魔法の訓練しようってんだろ?止める理由がねぇじゃねえか」



 ギャハハッ、大野たちと兵士達が笑う



 あいつら、兵士どもを抱き込みやがったな....



「それじゃ...行くぜ、ファイヤ!」


 バンと大野の手から炎が放たれ、俺を包み込む


「ああああアァァァ!!!」


 俺のHPバーが3分の1ほど減少する


 つまり、3分の1だけ、俺は死にちかづいたということだ



「おっ、おい、やべぇんじゃねぇの?」


 大野たちが俺を見て、恐れ始める



 そりゃそうだ、MEN100の俺がINT500越えの魔闘士の大野の攻撃を食らえばそうなる


「ちょっと、何してるの!!」


 シオリの声がする


 兵士どもがそそくさと退散する

 大野たちは慌てふためく


 ザマァみろ大野、シオリに見られちまったな....


 それにな大野、この世界ではなぁ、抵抗する意思がない敵以外の奴に暴力を加えると「暴行」って称号がつくんだよ...


 せいぜい苦しめや....


 そうして、俺は気を失った....

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