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黄昏坂
58、黄昏坂
秋空の中で揺れる陽が 大切なこと語りかける
その伝言に気付けずに僕はがむしゃらに走っていた
葉もなくて 寂しげに空へ枝伸ばす街路樹 眺める
次の命を待つ強い覚悟が プライドが確かにある
坂道に この坂道に黄色い絨毯 敷かれてるよ
落ちた涙 優しく包む 君への願い風に乗せ
オシャレした嬉しそうな君を 「好きだよ」と照れ顔の君を
突然ある日いなくなった君を 風になった君を偲ぶ
黄昏た街並みの中 必死に君の影を探す
月沈み また陽が昇る 幾年経っても君想う
坂道に・・・坂道に・・・
坂道に この坂道に黄色い絨毯 敷かれてるよ
約束も 想い出たちも君との全て 風に消え
幾年経っても君想う
突然死んでしまった愛する人への想いは、
至上の哀しみそのものだ。
ふと空を見上げれば、涙を誘う風が吹く。
どうして君を失わなければならなかったのか――。
君を忘れることなんて決してできない。
僕は涙を拭って、今日もこの坂道を歩きます。




