十六夜
89、十六夜
天使の歌声 聞こえそうな夜の静寂切り裂く硝子破片が
私の柔らかく もろい心の奥に真っ直ぐ グサッと突き刺さるよ
眠れない夜はいつも独り 闇の中を潜って 窓をそっと開ける
ベランダに出た私 まぶたを震わせる 涙風が吹く
つまらない些細なこと 素直になっていれば
一つの窓から月 共に見れたのかな
望月からは少し 欠けた十六夜の月
理想を追い続けていた
私がためらわず「好き・・・と言えたなら 輝きを見れたのかなぁ・・・
溜まりに溜まっていった鬱憤や哀惜の情の捌け口 他人にぶつけ
つくらない微笑みなんてできなかった さまよう日常で とげ しまえず
駅の改札前で あなたに似ている人 見つけたけどやっぱりね・・・
短い時間に貴方を感じてる 時々涙も・・・
後から知る愛の欠片 拾う毎日
その度に募ってく 光の粒たちは
妨げる黒雲 ぶつかり はねかえる
私の心へいつか届くのかな? 月夜の晩に願う詩は あなたへと捧げるから
叫びたい衝動に駆られる時もある 私はわがままだから
ずっと抱きしめていたい あなたを忘れぬように 包まれた日々を
つまらない些細なこと 素直になっていれば
もう一度 満月を 共に見れたのかな
叶えたい夢には 十六夜の月のように
完璧な結末など待ってない 月夜の晩に願う詩は あなたへと続くのかな・・・
十六夜は、十六夜の月のことも指すけど、「ためらう」っていう意味もあるらしい。
あなたは、想いを伝えるのに、素直になるのに、ためらっていませんか?




