表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ときにふたりは・・・・

作者: 小池竜太
掲載日:2026/02/03

ぼくには、たいせつなものがある。それがなんなのかは、わからない。けれどもこころのおくではわかっている。そうきっと、たいせつなものは、かみさまがくれたものだから・・・・・・





 ぼくは、ひとりだ。けれどもほんとうにひとりぼっちだったこともあった。ひとりぼっちには、なれているが、ときどきとてもさびしい。『にんげんがいきていくのには、こころのよりどころがひつようだ』とかみさまがいってくれたことがあった。 







 たしかにぼくには、とてもたいせつなひとがいた。Eというそのこは、ぼくにとってもとてもたいせつなひとだった。Eはぼくをしんようしてくれる。けれどもぼくにもあやまりがあった。ぼくはEをだましていた。





 ぼくだって、いろいろかんがえていたのだ。どうしてもEがぼくになびかないときには、すきになるくすりをつかった。たしかにEはぼくをすきになってくれたけれど・・・・・ふたりはわかれてしまったときもあった。




 E・・・・どうしているのだろう・・・・・ぼくはEにいろいろなことをおしえていた。まーじゃんもおしえたし、うたもおしえた。





 こどものころは、まわりのちいさいせかいがすべてのようにおもえる。



 けれど・・・おとなになってみたらすこしちがった。





 いろいろなひとびとがいたし、ぼくもEもそのうずにのみこまれていった。














 おとなになってぼくはせいちょうし、ながいじかんをかけて、いきていくのにひつようなおかねをためた。ぼくはうたがだいすきだ。Eはうたをうたっていた。けれどもうたはさいしょ、ぼくのほうがうまかった。けれどもぼくはほかにも、うまいものがあったし、うたはEにゆずっていた。ぼくは、へんなこえになって、あまりうたわなくなった。










 ぼくは、ものすごいがんばって、しょうせつや、まーじゃんをして、すごいおかねをもうけた。けれどもEがもうけたきんがくのひゃくまんばいとかなので、Eとけんかになってしまった。





 それがとてもかなしかった。






 「どうしてもだめ?」あるひ、ぼくはEにそういった。

「こんなにおかねあったら、きがくるっちゃう。」そういってEはでていった。





ぼくは、どうしてらいいのかかんがえていた。そうしておかねをたくさんほかのひとにゆずりたかった。そうしないとけんかになってしまう。Eがだいすきだったからかせいだのだが、おかねはこんなにあったのでは、ほかのひとたちともけんかになってしまうのだ・・・・・・・









そこで、ぼくは、このおかねを、おもてでは、はいってこないようにした。まわりのひとにはいってくるのだ・・・・・





 そうしてEにあやまりにいきたいとおもった。






「おかねは、もうないから・・・・」

「ぜんぶ?」

「いや、ぜんぶではないけれど・・・・・」

「・・・・・・・・」

「またやりなおそうよ・・・・・」

「Mは?」


 Mというのは、ぼくがほかになかよくしていたこのことだ。 

「Mとは住まないし・・・・」

「・・・・・・・」

「いっしょになかよくくらそう・・・・・」

「・・・・うん」






 ぼくはまだわかっていなかった・・・・せかいには、おおくのひとびとがいて、ぼくらをおびやかすのだということを・・・・・・




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ