表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ダブり集

御徒町樹里の冒険外伝 ネコにゃん、旅に出る

作者: 神村 律子

この作品を、ネコにゃん様に捧げます。

 僕はネコにゃん。その名の通り、猫だにゃん。


 実は、僕の大好きな女の子、ノーナしゃんが町からいなくなったにゃん。


 それで、ノーナしゃんを探す旅に出ることにしたにゃん。


 故郷ふるさとのドウホクカイ王国を出発し、僕は南を目指したにゃん。


 何故なら、ドウホクカイ王国は、北の果ての国だからだにゃん。


 


 過酷にゃ旅だったにゃん。


 僕は何日も飲まず食わずで歩いたにゃん。


 ふと気づくと、僕はキサガーナ王国に入っていたにゃん。


 クンクン。


 この匂いは!


 間違いないにゃん! ノーナしゃんだにゃん!


 僕は嬉しくなって、走り出したにゃん。


「そこな猫、待て」


 どこからか、声がしたにゃん。


「誰だにゃん?」


 僕は爪を立てて警戒したにゃん。


「私は悪魔コツリ。お前を我がしもべにする」


「何だにゃん?」


 僕はいきなり何かの力で飛ばされたにゃん。




「はっ!」


 気がつくと、そこは暗い洞窟のような場所。


「私は一体?」


 近くにある小さな泉に近づき、水を飲もうとした。


「うわ!」


 私は仰天して退いた。泉の底から、得体の知れぬ者がこちらを見ていたのだ。


「何だ?」


 私はもう一度、泉を覗いた。


「もしかして……」

 

 嫌な予感。右手を動かす。相手は左手を動かす。ああ、やっぱり。


「これは、私でしたか」


 でも私は一体誰だ? しかも、何だ、このふざけた服装は?


 まるで道化だ。


「お前は今日から妖精テックだ。私のために働くがいい」


 どこからか、不気味な声が聞こえた。すると驚いた事に私の身体はその声に反応した。


「ホッホウ。畏まりましてございます、コツリ様」


 そう、我が名はテック。皮のコートが似合うチョイ悪オヤジ型妖精さ。


 


 続く、かも知れない……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なるほど。 テックはこうして誕生したんですね。 リックも災難だったんですねぇ。 この後悲しい展開が(T_T) 素敵な時間をありがとうございました。
2011/09/25 21:10 退会済み
管理
[一言] おお! 外伝が始まったか。 それにしてもネコにゃん可愛いな。実物とおんなじ(^_^) 脇役にもちゃんと物語があるんですネ。 つづき、楽しみにしてます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ