彼女の体は…
「落ち着いて、ランティ。近い。鼻息めっちゃ荒いから。
うん、そうね、まずは座って話しましょう。」
ランティアが意気揚々と駆け込んだのは
幼少の頃から一緒に育ってきた彼女の姉妹とも言える親友、ラピスの家
ドアを乱暴に開け、開口一番の冒頭の発言を
冷静にあしらうラピス
「で、なんでダイエットなんてするの?彼氏に痩せろって言われたの?」
温かいハーブティーを差し出しながら問いかけるラピス
向かいの椅子に座ってとんでもない!といった表情で身を乗り出し
「ううん、そんなこと、ディーノ様は言わないわ。むしろ今のままの私を愛してくれているもの。」
といいつつティーカップをうけとるランティア
「ならいいじゃない。私もそのままのあなたが好きよ?何か問題があるの?」
暗い表情でうつむきティーカップを両手にもった手が震え、カタカタ鳴る
目の端に涙を浮かべてキッとラピスに向き直り
「そう…あるの、あるのよ!大問題が!」
そう言ってランティアが差し出した紙は
つい最近の健康診断の結果の書類
そこには
高血圧!!!!
脂質異常!!!!
糖尿病一歩手前!!!!
そう、ランティアの体はお手本のような生活習慣病の数々によりノーアウト満塁3割打者を迎えた、かなりアウトな状態だったのである…