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第七十八話 ギルドに加入! 愛車で送る!

「もしもーし! 話し合いは済んだかー?」


 騎士の男が小声で話し合っていた俺たちに乱入してきた。

 早く答えをはっきりしないと……

 確かに、シェダルの言い分も一理あるが……学校とか、叔父さんの心配とか、どうしよう……

 ここはこれだ!


「……わかりました、入りましょう!」

「よっしゃ! いい心がけだ!」

「ただし! 俺はまだ未成年なので、学業優先でお願いします」

「あぁそこは大丈夫、ちゃんとそこは配慮してあげるし、貴方たちの存在は秘密にしといてあげるわ」


そこは助かるが、本当にこいつら信用していいのか?


「そこの彼女さんも、それでいい?」

「か、彼女!?」

「あら、違うの?」

「彼女です! 私もそれで構いませんよ!」

「おいお前……」


ここでも彼女設定かよ!?

言い返したら余計ややこしくなると思うから言わないけど……ちょっと嬉しいと思ってしまった俺が情けない。


「そういえば、自己紹介を……俺は金剛 昇って言います」

「私はシェダルです!」

「よろしくな! 昇にシェダル! 俺は冥加みょうが つるぎ! 剣でいいぜ! 一応冒険者歴は最古参な方で、ギルドのお偉いさんだ、よろしく!」

「私は、吉祥きちじょう 春香はるか! 私も似たようなものかな! よろしくね! 昇くんにシェダルちゃん!」


 俺たちは互いに握手した。

 一応仲間……でいいのだろうか?

 これで、鍵スキルが認められればいいのだがな。


「さ、お前らを家まで送ってやろう! 俺の愛車でな!」

「愛車!? あ、いいですよ、俺たち徒歩で……」

「馬鹿言うな、同志よ! 遠慮すんなよ!」

「だから同志って……」


 剣さんは俺の肩を掴んで車へ連行し始めた。

 マジで車はやめてくれ! 絶対酔うから!


「俺の運転裁き、見せてやるからよ! はっはっは!」


そんな思いが届くはずもなく、俺は強制的に連れていかれた。


「……シェダルちゃん、もしかして昇くん、乗り物苦手?」

「あいつは些細な揺れでも酔う奴なんですよ」


お願いだから車だけはやめてくれええええええ!

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