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第七話 蜘蛛襲来、緊急事態

 大丈夫だ、きっとあの2人なら、俺なんていなくたって……


「……!?」

「岩国さん、どしたの?」

「なにか……いる」

「なにか?」

「ここにいると……危ない……っ!」

「ど、どうしたんですか? 岩国さん」

「!?……上!」

「上? ……きゃああああああ!!」


 羽田の叫び声で、一瞬我に返った。

 上に何かがいる?


「どうした?」

「上に何かって……うわぁ!? なんだありゃ!?」


 上に目をやると、巨大な蜘蛛の怪物がこちらを見下ろしていた。


「みなさん! 急いで出口へ行ってください!」

「で、でも先生は……」

「自分の身を最優先に行動してください! さぁ早く!」

「……仕方がない! みんな行くよ!」

「こちら2組5班教諭、緊急事態発生! 生徒を出口へ避難させてください!」



 小松の号令で走り始めた俺たち。

 眼鏡は他の教師に応援を呼び、他の生徒も避難させるように無線で促していた。


 俺たちは何としてでもこの場所から逃げないといけない、これに関して言えば、俺を含め、皆同じ考えも持っていただろう。


「きゃあ!?」

「悠里!?」


 羽田が転倒し、小松が立ち止まる

 どうしようかと、視線を2人に目にやったその時だった


「うわぁ!?」

「……モンスター……!?」


 三沢と岩国が急ブレーキし、目の前の大量のモンスターたちに視線を向けていた。

ゴブリンの大群だった。

 座学の時に習った……ゴブリンは集団で襲い掛かるも地頭は基本よくない、しかし数は圧倒的なので、素人である我々一般人は必ず複数人で戦うこと。


「あぁもう!」


 三沢は鎚を振り回し始めた。


「我が岩国薫の名において……この怪物たちを氷に変えよ……アイスバーン!」


 岩国はゴブリンの大群を氷に変えた

 三沢はその氷を破壊し始めた


「岩国さん! サポートありがとう!」

「……前見て!」

「え!? うお!?」


 三沢の体に大量のゴブリンがタックルの要領で乗っかり始めた。


「愁!?」

「援護するよ!」


 遅れて小松と羽田が到着した。

 羽田は到着して間を空けずに矢を放ち、三沢の上に乗っかったゴブリンを攻撃した。

 小松は乗っかったゴブリンたちを素手と足で殴り倒した後に、剣で攻撃し始めた。


 ……俺も黙ってみてられない。


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