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閑話 暗闇

 とある暗闇の中……


「ねぇねぇ、『ヒース』! それなぁに?」


 一人の少女が、ヒースと呼ばれる男に話しかけていた。


「気になるかい? 『カルデナ』」


 ヒースは少女……『カルデナ』の質問に答えた。


「これは素晴らしい発明さ、人々を幸せにできる……ね」


 ヒースは、黒い腕輪と携帯電話を見せびらかした。


「すごい! 私使う!」

「だーめ」

「えー?」

「その代わり、これをある人に渡してほしいんだ」

「お使いだね! カルちゃんやる!」

「いい子だねぇ、じゃあ渡す人は……」

「……うん! じゃあ、行ってきまーす!」


 カルデナは、暗闇の奥へと行った。


「ふふふ……地球人よ、もっと混乱しろ、もっと争え、もっと憎め!」


ヒースは暗闇の中で、高笑いをした。

お待たせいたしました。

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