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第三百十七話 祝賀会、皆で乾杯

 しばらくすると、奥からスーツ姿の剣さんと同じく正装に身を包んだ他パーティメンバー3人がやってきた。


「よお! 同志諸君!」

「この度は本当におめでとう」


 俺とシェダルは、徐に剣さんと春香さんに握手をした。


「いやはや、やはり俺の見込んだ通りだったな!」

「本当に、昇くんの年齢でここまで行けるのは凄いよ!」

「いや……シェダルがいなかったらここまで来れなかったですよ」


 これは事実だ、ここまで来れたのも、シェダルのおかげだ。


「さ、祝賀会と行こうぜ! とは言っても俺たちだけのこじんまりとしたものだけどな!」


 俺たちは4人に誘導され、エレベーターへと乗った。



「さぁ! 存分に食べてくれよな!」

「あ、ありがとうございます」


 俺たちはビルの最上階にある大会議室に誘導された。

 デカいテーブルの上に座布団サイズのケーキが置かれ、その周りに寿司やフライドチキンにポテト、そして高そうな果物の盛り合わせがあった。

 テーブルの隣にはジュースやお酒の箱がある……。

 ……折角準備してくれたので失礼かもしれないが、庶民が考える贅沢みたいだな……まぁこれで高級料理とか出されたらそれはそれで躊躇するけど……。


「いやぁ、本当は所属している冒険者全員呼んで、そんでもって高級料亭の料理人を呼ぼうかと思ったんだが、このご時世で皆出払っててな、料理人呼ぶにしても寂しいと思ったもんで……その……申し訳ねぇ!」


 冒険者全員呼ぶ気だったの!? いやいやそりゃ大袈裟だろ……。

 ならこの程度で十分だわ……。


「いやいやいいですよ! 寧ろこのくらいがちょうどいいですよ」

「そうかぁ? 謙遜しなくてもいいんだぜ?」


 謙遜も何も事実なんだが……まぁいいや。


「ともかく! 今日はパーッと盛り上がってくれ! ノーマン! 音楽頼む!」

「ハイ!」


 ノーマンさんが携帯から音楽を流し、祝賀会……という名のこじんまりとしたパーティが始まった。


「さぁ、食え食え! 遠慮すんな!」

「あ……はい」


 剣さんは皿を取り、山盛りの食事を乗せていく。

 いやいや、そんなに食えないって……


「昇! お前の好きなフライドポテトが沢山あるぞ!」

「いや好きだけどそんなに食えねぇよ……」


 シェダルもシェダルで、山盛りのフライドポテトをこちらに差し出してくる。

 果たして食いきれるだろうか……? 少し不安だ。


「よし! それでは乾杯と行こう!」


 俺はオレンジジュース、他のみんなはお酒を紙コップに入れられた。

 シェダルは一応成人だけど……なんか見た目的にアウト感があるな……ってこれは失礼か


「それじゃあ昇くん! 乾杯の音頭!」

「え!? 俺ですか!?」


 春香さんが俺に乾杯の音頭を振る……いやいや俺そういうの自信ないんだけど!?


「ほら昇! 言え!」


 シェダルが背中を叩いてそう言う。

 あぁもう! 言うしかないか!


「えぇーっと……この度は祝賀会を開いていただき本当にありがとうございます、魔王討伐は自分一人では達成できませんでした、僕に協力して頂いた皆さま、支えていただいた皆様全てに感謝いたします……それでは、乾杯!」


 全員で乾杯と言い、紙コップを合わせ、飲んだ。

 ……これが宴会の味か……なんというか、甘い、ジュースだから当たり前だけど。

 てなわけで俺は、山の採掘作業を始めることにした……はぁ……。

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