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第三百十三話 炎の鎧、これならどうだい?

 少年……キクスの身体は、青い液状となり、姿を消した。

 ど、どこだ!?


「昇! 後ろだ!」

「え!?」


 俺はすぐさま、横に避けた。

 奴は鋭いナイフのような姿になって、俺たちを刺そうとしていたようだった。


「やるねぇ……この程度は余裕かな?」


 キクスは液状化の状態でそう言う。

 そうだ……戦いはもう始まっている……スライムと言えば……これだ!

 俺はダイヤルを回した。


『魔法スキル! 唱えすぎ!』


 俺はすぐさま山火事のような炎をイメージし、奴に向かって放った。

 よし! これなら……。


「無駄だよ……僕にその程度の炎は通用しない……」


 奴はそう言って、炎を体に纏いながら、こちらに襲ってくる。


「危ない!」


 シェダルはすぐさまそれを避ける。

 あぶねぇ……間一髪だった……。

 奴はまだ炎を纏っている。


「わざわざ僕にこんなにいい鎧をくれるとはねぇ……ありがたく使わせてもらうよ!」


 奴は火の玉を放ち、こちらに攻撃を始める。

 俺たちはそれを避けていくも……。


「あっち!」

「大丈夫か!?」

「いやいや、お前にもダメージ入ってるだろ!」


 シェダルってこの程度の炎でも余裕なのかよ!? やばくないか?


「ほらほら……丸焼けになっちゃうよ!」


 奴は火の玉攻撃を止めない……どうしたら……。


「ならば……燃え尽きさせるだけだ!」

「お、おい! シェダル!」


 シェダルは杖を左手に持ち替え、更なる獄炎を打ち放った。

 それは奴の体に命中する……これ効果あるのか?


「ぐはぁ……熱い! 熱い!」


 え!? 効果出てんの!? さっき無効だったのに!?


「いくら炎に耐性があるとはいえ、お前の炎攻撃と、私の炎攻撃が合わされば、流石の奴でも耐えられないと考えた! ……うまく行くか不安だったのだがな」


 す、凄い賭けだな……うまく行って良かったわ。


「なかなかやるねぇ……じゃあこれならどう?」

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