第三百二話 俺らのレベル、本気で言ってる!?
「はぁ……はぁ……やっとか……」
モンスターを倒しながら奥へ奥へと進んで行き、ようやっと14階層の入り口まで着いた。
全く……辛すぎてセーブ機能が欲しいくらいだ……。
「おいおい、ここからが本番じゃないか!」
「あ、あぁ……分かってるけど……ちょっと休憩……」
俺はその場で座り込み、持ってきていた飲み物で水分補給をした。
毎度のことだが、ここに入るだけでめちゃくちゃ疲れる……。
「そういえば……ステータスはどうだったかな……『ステータスオープン!』」
俺はステータスアプリを開いた……いつぶりだろうか? 超久々だ。
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金剛 昇
NOBORU KONGO
国籍 日本国
スキル 鍵
レベル 305
在籍 県立祇園高等学校
所属 冒険者ギルド
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おおおお!? これは!?
「見ないうちにめっちゃ上がってる!?」
俺は思わず立ち上がった。
「まぁまぁ、事件を解決したわけだし、このくらいあってもいいだろう! おめでとう! 昇! 私も嬉しいぞ」
シェダルは俺の頭を撫でた……。
……と、ここで気になることを思い出した。
「そういえば……シェダルのステータスは?」
「あぁ、そうだな……ステータスオープン」
超々鍵スキルで一心同体になった状態で社長を倒してレベルが上がったのなら……
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談義所 星大流
SCHEDAR DANGIJO
国籍 日本国
スキル 鍵
レベル 890
所属 冒険者ギルド
有限会社 金剛鍵屋
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はっ……890……。
俺はそのデカい数字に言葉を失ってしまった。
「お前……もう神の領域だろそれ……」
「まぁまぁ、お前も頑張ればこのくらい行けるさ」
シェダルは笑顔でそう言う。
ほ、本気で言ってんのかこいつ……。
「ま、ステータス確認はこのくらいにして、先に行くぞ! 昇!」
「あ、あぁ……」
俺たちは第14階層へと足を踏み入れた……。
890か……俺に出来るのか? 当面の目標は……500でいいかな……
「置いていくぞ!」
「ちょっと待てよ!」