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第二百九十六話 いつ退院? やることない!

「いやぁ、昇くんにシェダルちゃん」

「叔父さん、元気そうだね」

「だから言ったじゃない! 叔父さんは大丈夫だって」


 叔父さんは病室のベッドの上に座っていた。


「それにしても、病院のご飯、叔父さんだったらもうちょっと美味しく作れるんだけどなぁ……」

「いやいや、病院のメシに何を求めてんの……」


 叔父さんの料理に対する熱意というか探求心というか、それは病院のメシにまで広がるのか……。


「卓郎さん、退院はいつになるんですか?」

「あぁ、明日だよ。叔父さんは今すぐにでも退院したいんだけどね」


 まぁ確かに、俺も病院で寝ているだけというのは、耐えられないかもしれない。

 叔父さんみたいな仕事人間ならなおさらだろう。


「まぁ、もしかすると今日の内に変な後遺症が起こるかもしれないし、今日は寝ていなよ、叔父さん」

「あはは……まぁ、そうだよね、今日は見舞いに来てくれてありがとう、昇くん、シェダルちゃん」

「……家族なんだから当たり前だろ?」


 ……全くよ。



「さて、これからどうする? 昇」

「どうするって……」


 叔父さんは何とも無さそうだし、これから飯を食いに行こうにも、飲食店はどこも……


「おお! あのラーメン屋、今日から営業再開みたいだぞ!」

「ほう」


 なんと、あのラーメン屋さん再開したらしい、シェダルが携帯を見てそう言った。


「そうだなぁ……飯食った後、ダンジョンでも行かないか?」

「なんでダンジョン?」


 いきなり凄い提案だ。


「ほら、家に戻ってもやることないだろ?」

「まぁ……」


 学校の再開もまだまだ時間が掛かる。

 俺はこの1か月暇だったので、授業でこれまでやったところの復習をしたり、少しだけ先へ進んだりした。

 このままだと、置いていかれる気がしたから……。


「それに……あと少しであのダンジョンは制覇だ! 鍵スキルがダンジョン制覇となれば、剣さんたちに更に褒められると思わないか?」

「あぁ……まぁ……そうか!」

「よし! そうと決まればまずは腹ごしらえだ! 行こう!」

「おう!」


 シェダルは転移スキルに変身し、俺たちはラーメン屋へと転移した。

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