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第二百九十話 羽が生える、追いかける

「なら……これならどうだ!?」


 奴は虫のような羽を広げ、飛び始めた。


「逃がさん!」


シェダルは咄嗟にダイヤルを回した。


『飛行スキル! 飛びすぎ!』


 そんな音声と共に、背中に羽が生える。

 ……なるほど、じゃあ俺は!

 俺もダイヤルを回した。


『魔法スキル! 唱えすぎ!』


 右手に杖が装備され、俺たちは飛び立った。


「食らえ! 食らえェ!!」


 奴の尻のあたりから何やら楕円の尻尾が生えてきた……あれは。


「メガルホーネットの攻撃か!?」


 俺たちは奴の毒針攻撃を瞬時に見極め、避けた。


「よし! 昇!」

「あぁ!」


 俺たちはイメージをする……大きな滝のような水を。

 そうだ、俺は奴の羽を見た瞬間から考えていた、アレは何のモンスターなのかを。

 俺が見たことのある虫型のモンスター……それの代表的なものがメガルホーネットだ。

 そこで俺は、奴の弱点である水をすぐに出せる魔法スキルを出し、突き落とそうと考えた。

 ……外れた時にはどうしようかと思ったが、結果オーライだ!


「いけ!」

「おらああああ!!」


 杖から水が出現し、奴に命中した。

 奴は水に流され、ビルの屋上へと落ちた。

 恐らく今の地表の天気は、俺たちのせいで土砂降りだろう。

俺たちは奴の後を追って、そこまで降り立った。


「これで奴に致命傷を与えたぞ! 昇!」


 シェダルは次なる攻撃を仕掛けようとダイヤルを回そうとした。


「いい気になるなよ……食らえ!」


 シェダルがダイヤルを回そうとしたその時、奴は床を殴って、足場を崩れさせた。

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