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第二百七十三話 叔父さん不調、自衛隊が参上!

「昇くん! シェダルちゃん! 大丈夫かい!?」

「俺たちは大丈夫!」

「暴走した市民は私たちが止めました」

「そうかい!? 良かったぁ~」


 叔父さんは胸を抑え、安堵の表情を浮かべた。


「叔父さんは!? 市民に襲われてたけど!?」

「あぁ、叔父さんは大丈夫……ゲホゲホ……」

「大丈夫じゃないじゃない!」


 叔父さんは体を曲げ、咳き込んだ。

 まぁ、めちゃくちゃパワーのある武装した奴に掴まれたら、そりゃこうなる。

 俺たちが叔父さんに駆け寄ると、鍵屋の玄関にノック音が鳴った。


「陸上自衛隊です! 誰かいらっしゃいますか!?」


 ……避難誘導する自衛隊の人がやってきたようだ。


「はい! 怪我人がいます!!」


 シェダルは急いで玄関を開け、隊員にそう説明した。

 すぐさま叔父さんは担架に抱えられた。


「大袈裟だよ……叔父さんは大丈夫だから……」

「一応検査してもらって! ……叔父をお願いします」

「わかった! さぁ君たちはあの車に乗って!」


 俺たちは隊員に誘導され、大型の装甲車に乗り込んだ。

 装甲車の中には、既に数十人くらいの人がいた、これからもっと増えるだろう……。

 ヒース社長をとにかく止めて、混乱を抑える。

 俺はそう誓った。



「クソ……あの鍵スキルどもめ!」


 魔王となったヒースは、セントレアコーポレーションの屋上から、外の様子を見ていた。

 彼が目にしたもの……昇とシェダルが、自身の開発した鍵の対策法を見つけ、あろうことか、それを使って武装した市民の無力化を行っていたのだ。

 ヒースにとっては、かなり面白くの無い状態であった。


「あぁ……破壊したい……だが、破壊してしまっては、後々支配する時に面倒になってしまうな……」


 ヒースは魔王になったものの、街を破壊してしまえば、後々面倒になるというのを考えていた。

 だが……。


「しかし……後に警察や自衛隊がここまで来るだろう……そうだなぁ……」


 ヒースは手をかざし、「イメージ」をした。

 そのイメージとは……。


「我がしもべたるモンスター達よ! ……このビルに入ってくる奴らを血祭りにあげろ!!」


 ヒースは魔王の力でモンスターを出現させた。

 数百体にも及ぶ、多種多様なモンスター達は、ヒースの号令を聞き、下へと降りて行った。


「さぁ……来るなら来い……」


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