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第二百四十七話 全て消したい、全てが憎い

 はぁ……はぁ……憎い!

 全てが……全てが憎いぞ!

 俺を馬鹿にした奴……鍵スキルに認定した世の中……大事な人を傷つける奴ら……

 全て潰したい! 殺したい!

 どこだ……どこにいる……


『お前は将来的に私の後を追うのだ! 何でも余裕にこなせるようになれ!』


 うるさい! 黙れ!


『あんな子と遊ぶんじゃありません! あの子は我々とは違う階層の子、あの子と遊んでいると、貴方までそうなってしまいます!』


 俺が付き合う人間は俺が決める! 消えろ!


『お前鍵スキルなんだって?』

『いずれは父さんの後を継ぐんじゃなかったか? ははは!』

『その父さんもいなくなって、可哀そうな奴だなぁ』

『あなた……いつも調子に乗っているからそうなるんでしょ!』


 ……黙れ。


『おいお前! お前なんか不正したろ!』

『有り得るな! なんせ鍵スキルだもんな!』


 黙れ! 黙れ! 黙れえええええええええええ!!


『ははは! 所詮貴様らは、私の前では無力なのさ! 無能な鍵スキルではな! お前の仲間も……いずれ死ぬ』


 許せない……憎い……潰す!

 死ね! 死ね! 死ね!

 俺は憎いあいつを殴った、刺した、潰した、打った、切り裂いた、八つ裂きにした。

 だが奴は死なない、死んでない、イライラする、腹が立つ。

 俺は続けた、殴ることを、刺すことを、潰すことを、打つことを、切り裂くことを、八つ裂きにすることを。

 何故消えない、何故死なない、憎い、腹が立つ、イライラする……

 続けなきゃ、イライラするから、憎いから。

 あぁ、早く消えてくれ! 早く死んでくれ!


 消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ。

 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。


 まだ消えない……まだ死なない。

 続けなくちゃ……消えてなくなるまで。

 全てが消えてなくなるまで。

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