表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

319/408

閑話 黄金の乱入者 1

「はぁ……はぁ……やっぱり手ごわいな……」


 桐生地区では、悠里と愁が、引き続きゴーレムヒューモンスターと戦っていた。

 しかし、2対1でも、ほぼ互角。

 戦況は進まず、お互いにらみ合っている状態だ。


「絶対……止める! そして……罪を償ってもらうぜ!」


 愁は、ゴーレムヒューモンスターを自身の母親と重ね合わせ、再び戦う覚悟を決める。

 これ以上母親のような人物を増やしたくない、これ以上罪を重ねてほしくない。

 愁はそんな思いで、立ち上がった。


「2人とも! 遅くなってごめん!」

「翔琉!」


 薫を安全なところへ送った翔琉が、再び戦地に戻り、2人の壁になるように、剣を構えた。


「小松翔琉……貴様も殺す!」


 ゴーレムヒューモンスターは、3人の元へと走り始める。

 3人は各々武器を構えた。


「2人とも!」

「わかってらぁ!」

「任せて!」


 3人は携帯を外し、自分たちの口元へと近づけた。


「「「スキル必殺!」」」

『『『声紋認証!』』』


 そして待機音をバックに再び携帯を武器に嵌めた。


『レッドセイヴァー! ファイヤーフィニッシュ!』

『ブルーハンマー! ロッキンフィニッシュ!』

『グリーンアーチャー! サイクロンフィニッシュ!』


 翔琉は向かってくるゴーレムヒューモンスターに炎の剣を横から払い、愁は青く輝く鎚を振り下ろし、悠里は緑の閃光の矢を打ち放った。

 各々の攻撃がゴーレムヒューモンスターに命中し、ゴーレムヒューモンスターは再び倒れた。


「よし! あと少しだ! 2人とも! 行こう!」


 翔琉が2人を先導し、再び攻撃を仕掛けようと前進する。

 しかし……。


「翔琉! 愁! 上!」

「え?」

「どうした?」


 悠里が空を指差し、前進する2人を制止する。

 2人が指を差す方向を見上げると……。


「うわぁ!? なんだありゃ!?」

「愁! 悠里! 逃げろ!」


 空から、金の物体が降りてくる。

 翔琉はただ物ではないと考え、2人に逃げるよう命令した。

 やがて、その金の物体が……地表に降りてきた。

 その金の物体は、前進が棘だらけであった。


「あれは一体……」

「なんだありゃ……」

「……人?」


 3人は離れた位置で、その金の物体を見ていた。

 だが3人はあることに気が付く、それは……。


「……あれは」

「……人?」

「まさか……」


 3人は、その金の物体が、人であることに気が付く。


「……潰す」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ